バランスオブパワーは19世紀のヨーロッパを舞台に列強が領地を取り合う2~6人用のゲームです。将軍、王、銀行家の3つのコマを使用し、お互いの領地に攻め込んでいきます。プレイ中はダイスやカードといった運要素が一切ありません。
バランス・オブ・パワーについて
各プレイヤーはマップの色に対応した将軍、王、銀行家のコマを受け取ります。
3種類のコマは3すくみになっており、
将軍(軍事)は王(政治)に勝つ。
王(政治)は銀行家(経済)に勝つ。
銀行家(経済)は将軍(軍事)に勝つ。
といった、じゃんけんのような関係になっています。
初期配置として、首都に3種類を1個ずつ、他の自国地域に3個のコマを配置します。
手番では行うのは移動、増強、パスの3種類です。
この3つのアクションを3種類のコマごとに行います。
移動先に相手がいれば戦闘になります。強弱は決まっているので、運要素は一切なく、強い方が弱い方を除去します。
この結果、国の地域をすべて単独支配することができれば追加でもう1アクション行うことができます。
エリアには敵味方問わず3個までしかコマを置くことができません。また、1つのエリアに3種類の自分のコマがあるとボーナス点が入ります。
これを繰り返して、自分の合計得点が勝利条件を満たしていると思ったら勝利宣言をします。そこで改めて得点計算してみて、しっかり条件を満たしていれば、そのプレイヤーの勝利です。
多人数マルチアブストラクト
すべての情報が公開されており、運要素が一切ないアブストラクト風のゲームです。お互いにどこが勝てて、どこが負けるかといった情報を把握しながら、自分の領地を広げていきます。
人数が多いほど、さまざまな思いが交錯するため、自分の思ったように展開させるのが難しくなってきます。
見た目はウォーゲーム風ですが、ルールはとてもシンプルです。ちなみにBGGでのWeightは1.80と宝石の煌きと同じです。(ただし、2012年発売にも関わらず5票しか入っていません)
マップが1種類しかないため、遊ぶならば最大人数である6人がオススメです。人数が少なくなるほどマップ上の空きスペースが増えるため、攻撃が起きづらくなります。そうすると、とにかくお互いにコマを増やしていくだけになり、単調になってしまいます。
そうはいってもシステム的に脱落ありのゲームなので、序盤でみんなから狙われてしまうと、すぐにコマがなくなってしまいます。そうすると後はただ見ているだけのゲームになるのも難しいところです。
人数が多くても少なくても難があるため、あまり遊ばれていないのではという気もしますね。
タイトル | Balance of Power |
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発行年 | 2012年 |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 120分 |
デザイナー | Brian Knudson, Brent Knudson |