キメラ&モアは3人か5人で遊ぶゴーアウト系のカードゲームです。非対称のチーム戦になるので4人では遊べません。出し方の組み合わせが20種類もあるので、慣れるまではリファレンス必須です。
キメラ&モアについて
3人用と5人用で少しルールが異なります。今回は5人用のルールを紹介します。
カードは6スートの0~12とH、PiYa(ピィヤ)とChimera(キメラ)が1枚ずつ、Messenger Bird(メッセンジャーバード)が4枚あります。
通常の数字は0~12までつながっていますが、H(ハンター)はつながっていません。また、2と11のカードには得点が書かれています。
ピィヤはシングルで出した場合、キメラ以外に勝ちます。さらにそれぞれのスートの1~12としても使うことができます。
キメラはシングルで出すと最強です。
メッセンジャーバードは各スートの0~12として使うことができます。
準備
メッセンジャーバード4枚は表にして置いておきます。
他のカードをすべてシャッフルし、1枚を表にしてからカットします。
山札の上から3枚×2組をキメラの巣として裏向きのままよけておきます。
その後、各自に1枚ずつ配りきります。このとき、表になったカードを渡されたプレイヤーからビッドを行います。
ビッド
ビッドでは30、50、70かパスを宣言します。ハードバスなのでパスした人は抜けます。前の人よりも高い数字しか宣言できません。そのため、70を宣言したらその人がキメラになります。
また、ビッドをする際、手札のうちの0~3枚を表にして自分の前に置くことができます。これはキメラがパートナーを選ぶ際の参考になりますし、さらに交換にも使います。
パートナーの決定
もっとも高い数をビッドした人がキメラになります。キメラは他の4人の中から自分のパートナーを1人決めます。その人がピィヤになります。
キメラはキメラの巣2組を見て、1組を自分の手札に、もう1組をピィヤに渡します。
残った3人は先ほど表にしたカードを時計回りに渡します。この際、渡す枚数は3人のうちの最小枚数です。そのため、1人でも表にしていないと交換はありません。
キメラとピィヤも同様にカードを交換します。
キメラ以外の4人はメッセンジャーバードを手札に加えます。
プレイ
ゲームの目的は最初に手札をなくすことです。
一般的なゴーアウトのように前の人と同じ組み合わせで、なおかつ強いカードを出すことができます。ソフトパスなので一度パスしても手番が回ってきます。1人以外がパスをしたら、最後まで残った人がそれまでに出されたカードすべてを獲得します。
カードの出し方は以下の通りです。
シングル | カード1枚 |
---|---|
ペア | 同じ数字2枚 |
少なくても2ペア以上の シークエンス |
例)33 44 55 |
トリプル | 同じ数字3枚 |
少なくても2セット以上の トリプルのシークエンス |
例) 222 333 |
トリプル+アタッチ1枚 | トリプルと好きな1枚 |
トリプル+アタッチペア | フルハウス |
トリプルのシークエンス のそれぞれにアタッチ1枚 |
例) 8882 9993 |
トリプルのシークエンス +アタッチペア |
例 66622 77755 |
フォーカード | 同じ数字4枚 |
ストレート | スートを問わない5枚以上の連番 |
フォーカード+ シングルアタッチ2枚 |
フォーカードと好きなカード2枚 |
フォーカード+ アタッチペア |
フォーカードとペアが2組 |
ファイブカード+ シングルアタッチ2枚 |
ファイブカードと好きなカード2枚 |
ファイブカード+ アタッチペア |
ファイブカードとペアが2組 |
シックスカード+ シングルアタッチ2枚 |
シックスカードと好きなカード2枚 |
シックスカード+ アタッチペア |
シックスカードとペアが2組 |
トラップ | アタッチなしの5カードか6カード キメラフライト以外の組み合わせのときに自由に出せる |
キメラフライト | キメラ+ピィヤ どの組み合わせの時にも出せて最強 |
メッセンジャーバード | リードの際にシングルで出すと自分でそのカードを獲得して、さらに次のリードを誰にするか決める |
得点計算
キメラが最初にあがった場合、ビッドした2倍の得点が入ります。
ハンターが最初にあがった場合、キメラはビッドした分がマイナスです。ハンターには30点ずつ入ります。
他にトラップやキメラフライトが出ていると得点があがります。
また、獲得したカードに得点カードがあればそれは各プレイヤーに加算されます。
ゲームの終了
誰かが400点に達したらゲーム終了です。
もっとも得点が高いプレイヤーが勝利します。
望むならば目標点を300や500にすることもできます。
えーと、この出し方はできたっけ?
タイトルから察しがつく人もいるでしょうが、キメラの拡張のようなゲームです。3人でも遊べるため、これがあればキメラはなくてもよさそうです。
非対称チームにビッド、それに加えて出し方が20種類もあるという要素がもりだくさんのゲームです。
基本はゴーアウトなので早く手札をなくせばいいのですが、どにかく種類が多いので他のゲームにはない出し方はその都度確認が必要になります。出してみてから「え? それはできなくない?」と言われることもあります。
5人で遊んでみましたが、正直ここまで複雑にする必要はあるのかと思いました(笑)
もちろんそれなりの面白さは保証されるのですが、さすがにちょっと要素が多いなと感じました。
5人でゴーアウトだったらトランプで遊ぶ保皇の方が好みですね。