コルポ(Colpo)はトランプを使った3人用のトリックテイキングゲームです。あとから行われるポーカーのために5枚を抜いておき、残りの手札でトリックテイキングを行います。ただし、トリックの結果によってはポーカーが行われないため、どのカードを残すかが考えどころです。
コルポ(Colpo)について
使用するカード
通常のトランプから2と3とジョーカーを抜いた44枚。
カードの強さ
強 A K Q J 10 … 4 弱
ゲームの流れ
手札の分割
ディーラーは14枚になるように各自にカードを配ります。残った2枚はこのゲームでは使用しません。裏向きのまま置いておきます。
各プレイヤーは手札を確認したら14枚のうち、ポーカーで使う5枚を選び、裏向きにして前に置いておきます。(通常のポーカーと異なるため後述)
ビッドとトリックテイキング
ディーラーの左隣から「コルポ」を宣言するか、パスをします。コルポは全9トリックのうち7トリック以上取るという宣言です。1人でもコルポを宣言したらビッド終了です。コルポを宣言した人をビッダーと呼びます。
ビッダーが決まるか全員がパスをしたらトリック開始です。ビッダーがいればビッダーが、いなければディーラーの左隣がオープニングリードを行います。
マストフォローのトリックテイキングで切り札はスペード固定です。
9トリック行い、誰かが7トリック以上取るとディール終了です。またはビッダーが失敗しても終了になります。
ポーカー
9トリック行い、ビッダーがおらず、誰も7トリック以上取っていなければポーカーを行います。各自最初に伏せた5枚を公開して勝負します。
- フォーカード
- フルハウス
- スリーカード
- ツーペア
- ワンペア
- ノーペア(ハイカード)
通常のポーカーと違い、ストレートやフラッシュはありません。
同じ役同士の場合は通常のポーカーのように強弱を決めます。たとえばツーペアでは高い方のランクを比べ、それも同じならば低いペアを比べます。それも同じならば残った1枚で勝敗を決めます。それも同じならば引き分けです。
もっとも強いハンドのプレイヤーが勝者です。2人が引き分けならば両者が勝者です。3人が引き分けならばノーカウントです。
得点計算
ビッダーがいてビッド成功
ビッダーが獲得したトリック数がそのまま得点。
ビッダーがいてビッド失敗
ビッダーがマイナス7点。他の2人は取ったトリック数がそのまま得点。
ビッダーがおらず誰かが7トリック以上取った
7トリック以上取った人が5点。他の2人は0点。
上記以外
ポーカーの勝者が取ったトリック数がそのまま得点(0トリックだったら3点)。他の2人は0点。
ゲームの終了
ディーラーを時計回りに交代して最初に15点以上になったプレイヤーの勝利です。
トリックテイキング+ポーカーの不思議なゲーム
手札の中からポーカーの役を作る変わったゲームです。
強い役を作っても場合によっては使わないこともあるため、どこまでカードを割くかも考えどころです。
今回3人で15点以上になるまでやってみました。
コルポの宣言は1度もありませんでしたね。よほど手札が強くないと9トリック中7トリックは難しいです。しかも失敗するとマイナス7点なので、かなりリスクが高いです。今回やってみたところゲームを通して7トリック以上取れたことはありませんでした。最高で6トリックまではいきましたが。
実際やってみるとフルハウスまではよくそろいます。あとはたまにフォーカードがでる感じで、さすがにノーペアということは1度もありませんでした。
わたしは手札運にめぐまれ何度かフォーカードを出し、調子よく勝利しました。
かなりの枚数がトリックに使われないため、なかなか展開が読みづらいです。また、初手から5枚を抜くためスート枯れの状態を作りやすいのも特徴です。
Trick Taking Party ゲーム賞2020 応募作品です。