FBIは、FBI捜査官のリーダーとして、各捜査員に指示を出す2~5人用のカードゲームです。手札の捜査官カードを公開して、順番に犯人を逮捕していくのですが、一般市民を誤認逮捕してしまうとマイナス点になります。熱い読み合いが楽しめる競り&バッティングのゲームです。
FBI(Commissario)について
各プレイヤーは捜査官カードを一式受け取ります。捜査官は赤、黒、黄、青、緑の5色が1枚ずつと「×2」が1枚あります。
さらに紫のキャラクターカードを受け取ります。キャラクターは2枚1セットになっており、カード構成が異なります。(合計で0になるようにプラスとマイナスがあります)
キャラクターカードについた数字は、悪名度を示しています。数字が高いほど悪名高く、マイナス点は一般市民です。
ゲームはキャラクターカードの山札がなくなるまでラウンドを繰り返します。
各ラウンドは以下の順番で行います。
ラウンドの流れ
1.手錠カードの移動
手錠カードを左隣のプレイヤーに回します。これは、いわゆるスタートプレイヤーマーカーです。
2.キャラクターカードの配置
場には5色のカードが並んでいます。これらのカードはカード置き場でもあり、ゲーム終了時にその色をもっとも持っていると得点としてもらえます。
プレイヤー人数×2枚のキャラクターカードを引き、対応する色のカードの下に並べていきます。
3.逮捕順の決定
スタートプレイヤーから順番に、現在獲得しているキャラクターカードの中から、1枚を釈放することができます。
この数字の高い順に犯人逮捕ができます。釈放しない場合は、0として扱います。逮捕の順番を表す刑務所カードを受け取ります。
4.捜査官の選択
6枚の手札の中から2枚を選びます。選んだ色のキャラクターカードを逮捕することになります。「×2」を選んだ場合は、もう片方の色を2枚取ります。
5.逮捕
刑務所カードの順番に、公開した捜査官に対応する色のキャラクターを逮捕します。
順番はカタン方式のため、ABCDDCBAの順番で逮捕していきます。
ゲームの終了
キャラクターカードの山札がなくなったならば、そのラウンドでゲーム終了です。
各色のカードの数字を合計して、もっとも高い人がボーナスカードを受け取ります。同点の場合は誰も獲得できません。
獲得したカードを合計して、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
こいつは小者だから逃がそう
どの色の捜査官を選ぶかが悩ましいゲームです。選んだ色がマイナスしかない場合でも必ず取る必要があるため、誰がどれを取るかを予想しつつ、高得点が取れそうな色を選んでいきます。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで30分ほどでした。
場に並んでいるカードを見て、2枚の捜査官を選ぶだけなので、やることはとてもシンプルです。高得点が取れそうなところを狙うのか、マイナスを避けられるところを狙うのかが悩ましいです。
独特なのがキャラクターの釈放です。
獲得したカードを捨てることによって、逮捕順を早めることができます。また、逮捕順は遅くなってしまいますが、マイナス点のカードを捨てることも可能です。この手番順を決めるための競りも悩ましいです。
早く犯罪者を逮捕したいから、別の犯罪者を逃がすというのが面白い設定です。ゲーム中も「こいつは別に逃がしてもいいか」という物騒な言葉が飛び出します。
プレイ感としてはニムトに近い印象でした。1度選んでしまったからには、もうどうしようもない感覚が似ています。
色ごとのマジョリティ争いもあるため、他のプレイヤーとの熱い駆け引きが楽しめます。
タイトル | FBI |
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発行年 | 2004年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Wolfgang Kramer, Horst-Rainer Rösner |
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