文絵のためには、2人用の協力型カードゲームです。お互いが12枚ずつのカードを持ち、ゲームクリアを目指します。ループタイプのゲームで繰り返し遊ぶことで、徐々に秘密が明らかになっていきます。
※若干のネタバレを含むのでご注意ください。
文絵のために
プレイヤーは文絵と武雄に分かれて、悲劇を回避するために奔走します
ただし、ゲーム開始時は、どうやればクリアなのかは明らかにされていません。最初は、何をすればいいのか分からないままゲームを行います。
専用スリーブが入っており、初回はカードの効果すら分かりません。そのカードを使うことでスリーブから取り出し、どんな効果を持つのかが明らかになります。
マルチエンディングになっており、さまざまな条件を満たすとエンディングになります。(カードに終了条件が書かれています)ゲームが終了した場合は、ゲームに入っているエンディングブックを見て、どんな終わり方だったかを確認します。
繰り返し遊ぶと、だんだんとやるべきことが分かってきて「こうすればハッピーエンドになるんじゃない?」ということが見えてきます。
この徐々に見えてくる感じは、他のゲームではなかなか味わえない感覚です。
やるべきことは見えてきたものの……
初見ではどういう意味なのか分からない効果も、進める度に「ああ、これはこのためにあるのか」ということが分かってきます。
そうすると、どういう流れがベストなのかも見えてきて、それを目指すようにカードをプレイができます。
しかし、いかんせんカードの引き運が強いです。
場合によっては一巡で終わってしまうこともあり、なかなかやるせない感じが強いです。
今回は2時間弱やってみたのですが、結局、クリアできませんでした。
どのカードをどういった順番で使うかは分かるのですが、それが引けないことにはどうにもならず「ゴールまでの道順は分かっているのに、その通りに進ませてもらえない」というもどかしさがあります。
こうなってくるとクリアできるかどうかは、完全に運次第なので、スムーズにクリアできた人となかなかクリアできない人では、だいぶ評価が変わってきそうです。
「文絵のために」「田所先生の恋」「秘められた殺意」という3つのシナリオが入っているので、コストパフォーマンスはよさそうです。
ちなみにネタバレ要素は強いですが、コンポーネントに書き込んだり、破ったりということはないので、繰り返し遊べます。(スリーブに入れ直す手間はありますが)