「ゴール・フォート(Galle Fort)」は3~5人用のゲームです。コンポーネントは木ゴマだけで、カードもボードもついたてもありません。手番ではコマを取るか、コマを返すかのどちらかを行い、灯台の完成を目指します。
ゴール・フォート(Galle Fort)について
木ゴマは、金貨(黄色)、建材(白色)、紅茶(赤)、宝石(青)、材木(木地)の5種類が10個ずつあります。
紅茶・宝石・材木の3つは、まとめて資源と呼びます。
ゲームの準備
スタートプレイヤーから順番に3つの資源を取っていきます。組み合わせは自由で、同じものを複数取っても構いません。
獲得した資源は他のプレイヤーに見えるように置いておきます。
全員が3つずつ資源を取ったら、スタートプレイヤーから手番を始めます。
ゲームの流れ
手番では以下のどちらかを行います。
- 生産 … 場から資源ひとつを獲得
- 交易 … 持っている資源・金貨を場に返す
その後、次のプレイヤーが手番を行います。
これを誰かが終了条件を満たすまで繰り返します。
生産
3色の資源のうち、どれか1つを獲得します。
場にない資源は獲得できません。
交易
自分が持っている資源・金貨のうち1種類を好きなだけ場に返します。返したものによって効果が発生します。
材木(木地) | 4個以上を場に返すと、建材をひとつ獲得 |
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宝石(青) | 2~4個以上を場に返すと、返した数-1個の金貨を獲得(取れる金貨は最大3枚まで) |
紅茶(赤) | 1個以上を場に返すとお茶会を開催 |
金貨(黄) | 3個以上を場に返すと建材をひとつ獲得 |
建材(白)だけは場に返すことができず、人に奪われることもありません。3つ集めると灯台になり、ゲームに勝利します。
お茶会
手番プレイヤーが相手をひとり招待します。その際に資源をひとつ宣言します。
招待されたプレイヤーは以下のうちひとつを選びます。
- 宣言された資源をすべて手番プレイヤーに渡す
- 金貨をひとつ手番プレイヤーに渡す
- 手番プレイヤーよりもひとつ多くの紅茶を場に返す
ゲームの終了
誰かが3つ目の建材を獲得して灯台を完成させるとゲーム終了です。
灯台を完成させたプレイヤーが勝者となり、即座にゲームが終了します。
コンポーネントは木ゴマのみで運要素なし
カードやボードどころか、数字や文字まで一切ない、かなり個性的なゲームです。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで30分ほどでした。そのままもう一度遊んだのですが、2戦目は15分ほどで終わりました。
手番ですることはコマを1つ取るか、任意の個数返すかしかありません。
返すものによって効果が異なるため、慣れるまでは説明書を見ながらになります。
序盤はどうすればいいのか見当もつかないのですが、やっていくうちに「あー、なるほど」と、いろいろ見えてきます。
とくに重要なのが紅茶(赤)で、これは一般的なゲームでいうところの軍事力に等しいです。(赤のコマを見ると軍事力を思い浮かべる人もいるはずです)
持っていないと相手から資源を奪われるため、まずはこれを確保することが前提になります。
お茶会をするためには紅茶を場に返す必要があります。そのため、たとえそのときは相手から資源を奪えたとしても、次の手番までに別のプレイヤーに取られてしまうこともあります。
このように、ジリジリしたにらみ合いの中で、いかにして上手くすりぬけるかがゲームのキモになっています。
今回は3人で遊びましたが、4人、5人でもまたプレイ感が変わってきそうです。
だいぶ個性的なゲームなので、気になっている方はぜひ一度プレイしてみてください。
タイトル | Galle Fort |
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発行年 | 2022年 |
プレイ人数 | 3~5院 |
プレイ時間 | 30~45分 |
デザイナー | 狂道化 (Kyo-do-ke) |
BGGリンク | Galle Fort | BGG |