この日は新作ではなく、旧作を4人で遊びました。エマラの王冠は2018年、シュタウファーは2014年の作品です。
エマラの王冠
2019年09月に日本語版が発売されたゲームです。作者はハダラと同じBenjamin Schwerです。
郊外ボードと町ボードの2つがあり、手番ではどちらかのボード上を移動します。移動は1~3歩を1つずつ使わなければなりません。そのため、先々のことまで考えて、歩数を選ぶ必要があります。
郊外では資源を獲得し、町ではそれを変換していきます。郊外に職人コマを置いていくことでもらえる資源が増えていきます。
変換が資源から得点ではなく、資源、上位資源、得点となっているため、初めはどうしていいのか見通しが立てづらいです。
また、さまざまな特殊効果を持つ助言者カードなどもあり、考えるべき要素は多いです。
面白いのが各自が臣民点と建物点の2つを持っているということです。
2つの得点のうち、低い方が自分の得点となるため、いかに同じくらいで上げていくかのバランス感覚も問われます。片方だけが伸びても意味がないため、最終的に同じになるのがベストですが、なかなかそう上手くもいきません。
1つ1つのアクションは決して難しくはないのですが、いろいろな要素を考えなければならないため、初回から上手くやるのは難しいですね。中盤くらいになって「ああ、こういう感じか」と分かってきます。
手番数は少ないのですが、各手番で移動アクション、カードアクション、ボーナスアクションを好きな順番で行えるため、選択肢は多いです。やればやるほど上達しそうな印象でした。
シュタウファー
何年か前に一度プレイしたっきりだったため、今回改めてルールを読み直してやってみました。
6つの地域にコマを配置して、マジョリティを競います。
コマを配置できるのは国王コマのいる位置ですが、そこからコストを支払い移動することで他の地域にも置けるようになります。コマを置くためのコストもかかるため、移動+配置でたくさんのコマが必要になります。
そのため、手番では補充か配置が選べます。
変わっているのが順番チャートです。
手番では行ったアクションによって、補充チャートか配置チャートに家族コマを移動させます。ラウンド終了時に補充チャート⇒配置チャートといった順番に次の手番順が再配置されるため、順番が不規則になります。
どの順番でアクションをするかは順番チャートで示されているので「次、誰の手番だっけ?」とはなりません。
これがなかなか独特で、このラウンドは補充に専念して、次のラウンドは先に配置しようといったことが可能になります。
さまざまな永続効果をもつ特権カードもあるため、先を見据えたアクションが重要になってきます。
個人目標以外はほとんどの情報が公開されているため、他のプレイヤーの状況を見ながら、次に打つ手をじっくり考えることができます。
エリアマジョリティが好きな人にオススメのゲームです。