GENTES(ジェンティス)は古代の地中海沿岸を舞台にした2~4人用のゲームです。個人ボードにアクションタイルを配置することでアクションを実行するのですが、その際、時計タイルも一緒に配置します。時間をかけてコストを安く実行するか、コストをかけて時間を短縮するかが悩ましいゲームです。
GENTES(ジェンティス)について
ジェンティスは全6ラウンドあり、各ラウンドは全盛期フェイズと衰退期フェイズに2つに分かれています。また、1・2Rが時代1、3・4Rが時代2、5・6Rが時代3となっており、登場する文明カードが異なります。
全盛期フェイズ
いわゆるアクションフェイズです。
手番プレイヤーから1アクションずつ実行していき、全員がアクションをやりきったらフェイズ終了です。アクションを行うには、まずそのアクションタイルがあり、さらにコストが支払えて、その上で時計タイルが置ける必要があります。
哲学者
個人ボードにある6種類(商人、貴族、学者、戦士、祭司、職人)のいずれかの人口を増やします。祭司と学者、戦士と商人、貴族と職人はそれぞれ対になっており、片方を増やそうとすると、もう片方が減ってしまうことがあります。
航海士
都市か故郷を建設します。さらに建設した際に、選択した地域の建物すべてが活性化されます。
写本
文明カードを獲得します。カードは捨札(前時代のカード)から獲得することもできます。
年代史家
手札から文明カードをプレイします。
収税吏
アクションタイル不要でお金(4金か8金)を獲得します。
スタートプレイヤー
2金を獲得し、スタートプレイヤーになります。
この他にもカードでアクションができたり、フリーアクションがあったりします。
衰退期フェイズ
こちらはいわゆる処理フェイズです。
スタートプレイヤーのアクションを誰かが行っていれば、ここでスタートプレイヤーが変わります。さらにアクションタイルや時計タイルを戻し、時代が変わっていればサプライのカードをすべて捨てて、次の時代のカードを並べます。
スタートプレイヤーから順番に都市1つの効果を活性化します。さらに衰退期フェイズで発動するカードがあれば、その効果を使用します。
手札が3枚を上回っている場合は、超過している枚数分だけ時間タイルを受け取ります。
最終得点計算
上記を6ラウンド行ったら得点計算です。
手札が残っていて、条件を満たしていればそれをプレイできます。ただし、もらえるのは得点の半分(切り上げ)だけで、他のボーナスなどはもらえません。逆に条件を満たせずに手元に残ったカードは得点の半分(切り上げ)を失います。
他に10金が1点、寺院・神託にあるキューブ2つにつき1点、個人ボードに残った砂時計は枚数によって減点になります。
どのやり方が効率がいい?いろいろ試してみたくなる幅広さ
今回は4人で初プレイだったのですが、準備とルール説明に1時間ちょっと、プレイは2時間ほどでした。
なるほど、これは評判がいいのも納得の面白さです。
考えどころが多いですし、新しい要素も多いです。
注目すべきはやはり時計タイルの存在です。
時計タイルは表が1、裏が2になっています。アクションを実行したときに、時間が2かかる場合、1と1で2枚のタイルを受け取っても良いですし、2のタイルを1枚だけ受け取っても良いです。衰退期フェイズでは1のタイルは取り除かれますが、2のタイルは裏返って1のタイルになります。
2枚受け取ればそのラウンドはできるアクションが少なくなります。1枚受け取れば次のラウンドもそのタイルは残り続けます。この「一括払いか分割払いか」という選択の見極めが何とも悩ましいです。
また、都市は建てたときと、毎衰退期フェイズで発動するので、どんどん拡大再生産されていきます。ただし、3地域しかないため、4人で遊ぶ場合は必然的にどこかがぶつかるようになっています。
他にもカードの使い方、フリーアクションの活用、ボーナスポイントなど、考えるべきところは多いです。
今回は説明書にあるオススメの初期カードで遊んだのですが、次回はルール通りドラフトのような形でやってみたいですね。どのやり方が良いのか、いろいろ試してみたくなる魅力があります。
ちなみにカードはアイコンなので、名前以外の言語依存はありません。ただ、アイコンの種類が結構あるので、初めのうちはリファレンスがった方がいいです。
タイトル | Gentes |
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発行年 | 2017年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 90分 |
デザイナー | Stefan Risthaus |
BGGリンク | Gentes | BGG |