故宮は紫禁城を舞台にした1~5人用のワーカープレイスメントです。ワーカーとして数字が書かれたカードを配置するのですが、ボードにあるカードよりも数字が大きくないとアクションができません。また、ボードにあったカードは次ラウンドの自分の手札になります。
故宮について
ゲームボードにタイルやトークンなどを並べます。ゲームボードには7つのアクションエリアがあります。
スタートプレイヤーはダイスを3つ振り、ゲームボードに配置します。このラウンドで回収したカードの数字がダイスの目と一致していると、その分の使用人コマが追加でもらえます。
個人ボードと使用人コマ、船タイル、初期手札を受け取ります。カードには1~9までの数字が書かれており、追加アクションが描かれているものもあります。
手番では7つのエリアにカードを配置してアクションを実行します。
ボードに配置する際は、すでに置かれているものよりも数字が大きくなければなりません。9の次は1になります。ボードにある数字以下のカードをプレイする場合は、追加でコマを支払ったり、もう1枚カードを捨てたりすることでアクションを実行できます。
アクションはボーナストークンを獲得するもの、翡翠を獲得するもの、永続効果を得るもの、王に謁見するものなどがあります。
アクションを実行したら、そのカードをゲームボードに置き、すでにあったカードを個人ボードに裏向きで置きます。
フリーアクションでゲーム中に獲得したトークンを使用人コマや得点、翡翠に変えることもできます。
全員がカードを使い切ったらラウンド終了です。
これを規定ラウンド繰り返したら、最終得点計算をしてゲーム終了です。もっとも得点が多いプレイヤーが勝利します。ただし、王宮トラックが最後まで到達していないプレイヤーはゲームから脱落します。
えー、数字全部大きいじゃん……
すでにある数字よりも大きな数字のカードを置いていくため、ボード上の全部のカードがどんどん大きい数字になっていきます。そうすると選択肢が狭まっていき「特にやりたくないけど、あれしかできない」ということが出てきます。
追加コストを支払えばまったく動けなくなることはないのですが、ムダなコストを支払わずに何とか上手くやりくりしたいところです。
数字が小さいカードはアクションする上ではラッキーなのですが、次のラウンドの手札になるので、そればかりでも次のラウンドが苦しくなります。
この辺のカードのやりくりが悩ましいです。
今回は3人で遊び、ルール説明に30分ほど、プレイには75分ほどかかりました。
万里の長城や船のアクションなどはちょっと処理が複雑ですが、他はアイコンだけで理解できるので、初回から問題なくプレイできます。テキスト効果などの言語依存もありません。
今回わたしは永続効果を重視していたのですが、それを実行するためにはボード上に使用人コマを置きっぱなしにする必要があるので、常にコマのやりくりに苦しみました。また、自分以外が翡翠を獲得しだしたため、そっちはきっぱり諦め、他の方法で細かく得点を稼ぎます。(翡翠はゲーム終了時に○個で○点というボーナスが入ります)
じわじわと得点を稼いでいたおかげで、そのまま逃げ切ることができました。
ボード上のカードは常に入れ替わるため、さっきはできたのに今はできないということがよくあります。そのため、1つにしぼるのではなく、ある程度選択肢を考えておくことが大切です。
また、使用人コマも有限なので、よく考えて使わないと後半足りなくなってしまいます。
さまざまなところで、なかなか思い通りにいかない悩ましさがある考えどころが多いゲームです。