ハンザは、ハンザ同盟の商人となり、販売網を広げながら商品を売買する2~4人用のゲームです。商船の移動、商館の建設、商品の売却などを行いつつ、もっとも得点を集めることを目指します。
ハンザについて
ゲームボードの該当マスに商品マーカーを置きます。商品は6色あり、各マーカーには1~3つのタルが描かれています。各プレイヤーは自分の色のディスクを受け取ります。初期配置として、各自3つの都市に商館を置きます。
商品マーカーを同じくらいの数に分けて、山札としてゲームボード上のマスに置いておきます。
自分の手番では3つのフェイズを順番に行います。
手番の流れ
1.収入フェイズ
銀行から3金を受け取ります。
2.補充フェイズ(任意)
1金を支払い、空いているマスすべてに商品マーカーを補充します。
3.アクションフェイズ
以下のアクションを好きな順番で好きなだけ行うことができます。ただし、1つの都市では1アクションしか行えません。移動して再び訪れれば、またアクションできるようになります。
商船の移動
1金を支払い、商船コマを1マス進めます。
商品の購入
商船コマが置かれている都市から商品マーカーを購入します。コストとして1金をその都市にもっとも商館を置いているプレイヤーに支払います。
商館の建設
商船コマが置かれている都市に自分の商館を建てます。コストとして、商品マーカー1つをゲームから除外し、そこに描かれているタルの数だけ商館を置きます。
商品の売却
商船コマが置かれている都市で商品マーカーを売却します。コストとして、その都市にある自分の商館を1つ手元に戻します。
商品マーカーは同色2枚以上のセットでしか売ることができません。また、この際、捨てた商品と同じ色のマーカーを持っている他のプレイヤーは、そのうち1枚をゲームから除外します。
売却したマーカーは裏返しにして置いておきます。マーカーに描かれたタルの数が終了時の得点になります。
4.税金フェイズ
手番終了時は3金、3商品しか手元に残すことができません。それを上回る場合は、上限に収まるように捨てます。
ゲームの終了と得点計算
商品マーカーの最後の山から補充が行われたら最終ラウンドです。そのラウンドを最後まで行い、最終得点計算をして、合計点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
コンポーネントはシンプルだが悩ましい
ゲームボードはかなりシンプルです。都市名と商品マーカー用のマス、商船の進路を示す矢印、補充のためのスペースしかありません。得点トラックや得点表、サマリーなども一切ありません。
また、独特なのがお金の存在で、このゲームではアクションポイントでしかありません。商品を売却してもお金は入りませんし、コストして支払うこともないです。そのため、持ち越しができるアクションポイントといった存在になっています。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで70分ほどでした。
やるべきことは難しくないのですが、1都市で1アクションというルールがあるため、最初は引っかかりやすいです。たとえば、都市にある商品を購入して売却しようと思ったら、まず移動して購入、次の手番で売却という段階を踏まなければなりません。移動して再訪すれば、またアクションできるのですが、矢印の関係で簡単には戻れないようになっています。
どのタイルが補充されるかはランダムですが、他は基本的に公開情報のため、人によっては長考しそうです。
特殊効果などもなく、かなり渋いゲームです。しっかり考えどころもあり、決して悪くはないですが、あえて強く人に勧めるような感じでもないですね。
タイトル | Hansa |
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発行年 | 2004年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Michael Schacht |