ヴィニョス:デラックスエディションはワイン造りをテーマにした1~4人用のゲームです。デラックスエディションでは、元のヴィニョスを調整した2010年ルールと、リメイクされた2016年ルールの両方を遊ぶことができます。
ヴィニョス:デラックス エディションについて

ゲームボードは両面仕様になっており、ルールによって使い分けます。今回は2016ルールについて紹介します。
各プレイヤーは個人ボードとディスク、タルトークン、初期資金を受け取ります。ワーカーはゲームボード上の3×3のアクションスペースの中央に置きます。
ゲームは全6ラウンド+1アクションです。各ラウンドは2アクションのため、全部で13アクションあります。
各ラウンドは、
- 年間天気予報
- アクションフェイズ(1回目)
- アクションフェイズ(2回目)
- 管理フェイズ
- 製造フェイズ
- 品評会フェイズ(3・5・6ラウンド終了時)
に分かれています。
ラウンドの流れ
1.年間天気予報
新しいヴィンテージタイルがめくられます。これにより、その年に作られるワインの品質が上下します。また、品評会でどういったワインが評価されるかが表示されます。
2.(3.)アクションフェイズ
3×3のアクションスペースはラウンドマーカーも兼ねています。
ワーカーを1マス(上下左右斜め)移動させ、アクションを実行します。その際、他のプレイヤーのワーカーがある場合は、そのプレイヤーに1金を支払います。また、そのスペースにラウンドマーカーがある場合は、銀行に1金を支払います。
1マスを上回る移動をする場合は銀行に1金を支払います。
アクションではワインを作るためのブドウ園を取得したり、品質を向上させる醸造所やワインセラーを建てたり、同じく品質を向上させる醸造学者や農家を雇ったり、ワインを売却・輸出したりします。
4.管理フェイズ
売却に使用したタルトークンを1つ回収します。
5.製造フェイズ
まずワインが熟成するため、倉庫やワイナリーにあるワイントークンを1マス右に移動させます。
その後、醸造学者や農家コマを好きな位置に移動させます。
最後にブドウ園がある土地に、品質に応じたワイントークンを置きます。
6.品評会フェイズ
3・5・6ラウンド終了時には品評会フェイズがあります。
ワインを出品し、品評会ポイントを獲得します。さらに、その順位に応じて得点を獲得します。
また、さまざまな特殊効果をもたらす大物トークンや終了時に得点をもたらす勝利点タイルを獲得します。
ゲームの終了
6ラウンド目の品評会フェイズが終わったら、もう1アクションずつ行ってゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
情報量は多いが分かりやすいワイナリー経営

かなり情報量は多いですが、手番はたった13回しかありません。そのため、しっかり情報を把握しつつ、最善手を打つ必要があります。
今回は3人で遊び、準備と説明に1時間、プレイには3時間かかりました。
やるべきことがいろいろあるため、最初はどこから手をつけて良いのか見当がつきません。ただ、アクションの目的がはっきりしているため、ゲームが進んでいくとやるべきことが分かっています。
今回わたしはとにかく個人ボードを充実させて、質が高いワインを量産する体制を目指しました。ワインの品質は天候に左右されるため、相応の対策を施していないと良いワインは造れません。
ゲーム終了時の得点で挽回しようかと考えていたのですが、途中で開いた差が埋まらず、そのまま3位で終わってしまいました。
最初の説明こそ時間がかかりますが、一度やってみるとだいぶ分かりやすいです。それぞれのアクションが何をしているのかイメージしやすいため、あとはどの順番で何をしていくかに考えを集中することができます。
また、これだけの情報量がありつつも、すべてがアイコンのため、テキストなどを読み込む時間がかからないのもポイントです。アイコンもそれほど難しいものはなく、だいたい初見で理解可能です。
BGGでのWeightは4.05とかなり高いですが、2~3時間級のゲームを遊んだことがあれば、ルール理解は難しくないです。
運要素が少なめで、じっくり考えるゲームが好きな人にオススメです。
