ito(イト)は相手の意図を読み取って、順番にカードを出していく2~10人用のゲームです。完全協力ゲームの「クモノイト」と協力と裏切りありの「アカイイト」の2つのルールが用意されています。今回はクモノイトについて紹介します。
ito(イト)について
ナンバーカードは1から100まであり、同じ数字はありません。他にお題が書かれたテーマカードがあります。その他に残りのライフ数を示すライフカードがあります。
各プレイヤーに1枚ずつナンバーカードを配ります。自分だけが内容を確認して数字について話してはいけません。その後、テーマカードをめくり、今回のお題を決めます。
お題が決まったら、自分の持っているナンバーカードが、そのお題だと何に該当するかを話します。
たとえば、お題が「かっこいい名前・名字」だとします。この場合、平凡な方が数字が小さく、かっこいい・めずらしいほど数字が大きくなります。
持っている数字が3だとしたら「鈴木」
20だとしたら「木村」
52だとしたら「中川」
99だとしたら「四月一日(わたぬき)」
といった感じで、みんなで自分の数字をお題に当てはめます。
あとは昇順になるように順番にカードを出していきます。間違えずにすべてのカードを出すことができればステージクリアです。もし、他の数字を飛ばしてしまったら、その差分だけライフを失います。ライフがなくなるとゲームオーバーです。
次のステージでは1人2枚ずつカードが配られ、上記の内容を繰り返します。
クリアできれば次は最終ステージで手札は3枚ずつです。ここではヒントになるモモちゃんというキャラクターが登場します。モモちゃん用にカードが1枚用意され、その数字が何に当てはまるかをみんなで決めます。これにより、目安ができるため、それより大きいか小さいかが分かりやすくなります。
手札3枚のステージがクリアできれば見事ゲームクリアです。
(52と53をどうやって分ければいいんだ……)
カードを順番に出す協力ゲームということで、ザ・マインドを思い浮かべる人も多いでしょう。わたしもルールを読んだ段階では似てるなぁと思ったのですが、実際にやってみると、かなりプレイ感は違います。
ito(イト)の場合、その数字に何を当てはめるかがゲームのメインになっています。
カードを出していくのは、その解答といった意味合いが強いです。
実際にカードを出してみて、同じような価値観だということを確認するのか、「え?マジで?」という価値観の差を感じるのか、その辺りがこのゲームの面白さになっています。
今回は3人で遊んでみました。
最初のステージで1回失敗しましたが、あとはスムーズに進み、見事クリアすることができました。
2と80くらいなら分かりやすいものを思いつくのですが、49と54ともなると、あまりに微妙すぎて適切なものが思い浮かびません。しかも、お互いにそんな手札になっていると「えぇ……。何がいいんだろ」と困惑してしまいます。
今回の最終ステージに登場したモモちゃんは98で、ほぼノーヒントでした。それでも何とかお互いの意図を読み取り、最後は84で上がることができました。
ザ・マインドと比べてかなりパーティゲーム寄りになっています。プレイ人数も4人までだったザ・マインドに対して10人まで遊べるようになっているので、オープン会などでも遊びやすいです。
326(ナカムラミツル)さんのイラストも馴染みやすくていいですね。
タイトル | ito |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 2~10人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | 326(ナカムラミツル) |