タイニータウンは4×4の個人ボードに建物コマを配置していく1~6人用のゲームです。ボード上に5種類の資源を置いていき、必要なコストを満たすと建物に変えることができます。同じ建物コマでもカードによってコストや効果が異なるため、遊ぶたびに違った展開が楽しめます。
タイニータウン(TINY TOWNS)について
建物は大きく分けて7種類です。小屋だけが固定で、他の建物はカードによってコストや効果が変わります。種類の山札を作り、そこから1枚ずつめくって今回使用する建物を決めます。
他にモニュメントカードがあります。これは所有者だけが立てられる特殊な建物です。各自に2枚ずつ配り、そのうち1枚を使用し、残りは戻します。モニュメントカードは非公開情報のため、建設するまで伏せて置いておきます。
カードには名前、建物の種類、資材の並べ方、テキスト効果が描かれています。
資材は木材(茶色)、小麦(黄色)、レンガ(赤色)、ガラス(水色)、石材(灰色)の5種類です。
ゲームの流れ
1.棟梁(スタートプレイヤー)が資材を1種類宣言
棟梁が5種類のうち、どれか1種類の資材を宣言します。
2.全員が宣言された資材を個人ボードに配置
宣言された資材1個を個人ボードの空いているマスに配置します。
一度配置した資源は移動不可です。
3.建物の条件を満たしていれば建築
個人ボードに置かれた資材の並び方が建物カードのレイアウトと一致していれば建築することができます。その際、コストとして資材をストックに戻し、資材が置かれていたマスのどこかに建物コマを配置します。
4.棟梁マーカーの移動
棟梁マーカーを時計回りで交代し、上記を繰り返します。
町の完成とゲームの終了
個人ボードが建物コマと資材キューブで埋まってしまい、それ以上建築ができなくなったら町が完成します。建物にならなかった資材キューブをストックに戻し、ゲームから離脱します。
残ったプレイヤーでゲームを続け、全員の町が完成したらゲーム終了です。
得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
いやガラスはもういらないって!
建物カードは小屋だけが固定ですが、他6種類は4枚のうち1枚を選ぶことになるので、組み合わせはかなり膨大です。さらにさまざまな効果をもたらすモニュメントカードは15種類あり、1人1枚しか使用しないため、まったく同じ展開になることはまずありません。
資材のレイアウトは上下左右が逆、さらに反転してもOKなので、パズル的な要素もあります。空きマスはマイナスになってしまうため、効率良くボードを埋めていく必要があります。
分かりやすいルールで、見た目もかわいらしいですが、始まってしまえば運要素はありません。そのため、相手の盤面を観察すれば、どれを欲しがっていてどれがいらないのかも明らかです。自分が欲しくて相手が要らない資材を宣言できれば有利に進めることができます。
同じ資材を同じ順番に獲得していくため、同じような盤面になるかと思いきや、終わってみると結構違うボードになります。得点の取り方もいろいろあり、「1つ○点」といった単純なものから「他の人よりも多ければ○点」「○の隣に置くと○点」「四隅に置くと○点」「1つ○点・2つ○点・3つ○点……」といったものまであるので、何をどう置くのかが悩ましいです。
今回2人で遊んでみましたが、初プレイでルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。1回目は説明書にある初回推奨サプライで、2回目は1回目で使ったものを抜いてランダムに選んだのですが、かなりプレイ感は違いますね。後半になるとお互いに「えー、もう○○はいらないって」となるのが面白かったです。
1~6人とプレイ人数の幅が広く、1プレイの時間も短いため、いろいろなシーンで重宝しそうなゲームです。
タイトル | Tiny Towns |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 1~6人 |
プレイ時間 | 45~60分 |
デザイナー | Peter McPherson |