人労は司会不要、脱落なしで遊べる5~7人用の正体隠匿ゲームです。プレイヤーは社長や平社員、派遣社員などの役職になり、それぞれの目的達成のためにプロジェクトに臨みます。
人労について
各プレイヤーに役職と手札が入った封筒を配ります。手札の組み合わせは役職ごとに決まっています。どちらも非公開情報なので、他のプレイヤーに見せてはいけません。
プレイ人数に応じた枚数のプロジェクトマスカードを並べます。
プロジェクトは経理、営業、企画の3つから構成されています。
スタートプレイヤーが最初のリーダーとなります。
リーダーは今回の作業に参加する3人を決めます。
このとき、自分を選んでも構いません。
作業するメンバーは手札から2枚を選び、裏向きのままリーダーに渡します。
リーダーは裏向きのままシャッフルして、カードを公開します。
カードによってプロジェクトが進行していきます。
経理、営業、企画のカードの分だけプロジェクトが進みますが、休暇が入っているとその枚数分が無効になります。休暇と恋愛が合計3枚以上出ていると1マス戻ります。
今回のリーダーは次のリーダーを指名します。
リーダーは1人1回しかなることができないため、未経験のプレイヤーを指名しなければなりません。
誰かが勝利条件を満たすまで上記を繰り返します。
平社員 (まじめ) |
まじめ陣営が手札条件を満たした状態でプロジェクト成功。 休暇と恋愛が手札にない状態で秘書と結ばれる。 |
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社長 (まじめ) |
平社員と条件は同じだが、社長が手札を使い切るとまじめ陣営は敗北。 |
プーさん (ふまじめ) |
プロジェクト失敗。 社長が手札を使い切る。 秘書と結ばれる。 ※手札に恋愛がない状態で上記を満たす。 |
派遣さん (その他) |
手札を使い切る。 休暇と恋愛を使い切った状態で秘書と結ばれる。 |
秘書 (その他) |
休暇が手札にない状態でプーさん以外と結ばれる。 |
このままでは社長が過労死してしまう……

作業に3人を選ぶところはレジスタンス:アヴァロン、陣営を隠したままコマを進めていくのは命の砂時計を思わせますね。
役職と手札が封筒に入っていたり、プロジェクトカードの裏にイベントがあったりと、細かい工夫も多いです。
要素が多いこともあり、初回は勝ち方が直感的には分かりづらいです。
また、ルール上、脱落者はいませんが、カードの出し方で割とすぐに正体がバレてしまうので、そうなると作業に参加できなくなってしまいがちです。
今回は6人で遊んでみたのですが、中盤くらいでほぼ全員の役職が判明してしまいました。
そうなると勝利条件を満たせなくなるプレイヤーが出てくるので、キングメイカーのような立ち回りになってしまいます。「これを出すとこっちが勝つし、これを出すとあっちが勝つ。どちらにしても自分は勝てない」みたいな感じですね。
今回はまさにそんな展開になり、社長が集中して作業に選ばれて手札がなくなり、まじめ陣営が敗北してしまいました。
一方的な展開にならないように休暇と恋愛など、さまざまな要素が足されているのですが、そのせいで若干分かりづらくなっている印象でした。
回数をこなせばもう少し上手く立ち回れそうですが、5~7人という人数の幅はなかなかハードルが高いですね。
