ボードゲーム

[ボードゲーム] Keyper(キーパー)紹介

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Keyper(キーパー)はキーフラワーなどでお馴染みのキーシリーズ作品の1つです。個人ボードに建物を建てて、資源や家畜、宝石を得点化していきます。コンポーネントがかなり充実しているため、価格は高め(定価12,960円)です。

Keyper(キーパー)について

各プレイヤーは個人ボードと初期資源、初期建物、キープル、キーパーを受け取ります。キーパーは特殊な扱いで、他のキープルとは違う役割があります。個人ボードは緑の農場エリアと薄茶色の村エリアに分かれており、建てられるものが異なります。

ゲームボードは4×4のものをプレイ人数分、使用します。1枚は4×4ですが、1エリアがつながっているので15マスのアクションスペースがあります。

このゲームボードはかなり特殊な形状になっており、裏返したりすることで、さまざまなパターンに変化します。見た目はただ正方形が並んでいるだけですが、構造が複雑で他に類を見ません。

あくまでボードは1枚で、15枚のタイルを組み合わせている訳ではありません。(正確にいうと春が5パターン、夏が5パターン、秋冬は同じで4パターンあります)

キーパーはコンポーネントの種類が豊富で、3種類の原材料(木、粘土、石)、3種類の加工材料(木材、レンガ、石材)、8種類の動物(牛、鹿、山羊、鶏、豚、羊、猪、馬)、4種類の宝石(エメラルド、金、ルビー、サファイア)、小麦、8色のキープルがあります。

ゲームは4つの季節に分かれており、春、夏、秋、冬の4ラウンドを行うとゲーム終了です。

手番ですることはキープルを配置してアクションを行うのが基本です。

ただし、誰かがアクションを行ったときに他のプレイヤーが加わることができます。このシステムがなかなか独特です。

アクションスペースには色つきの枠があります。たとえば、豚を取るアクションスペースには緑の枠がついています。ここに何色のキープルを置くかで、もらえる数が異なります。緑のキープルを置けば2個、他の色だと1個です。

さらにアクションを行った左隣のプレイヤーから、このアクションに加わるかどうかを決めます。加わることができるのは1人だけです。また、加わることができるのは先ほどの例だと緑か白です。白はジョーカー的な扱いになっており、どの色にも加わることができます。

加わるとさらにもらえる数が増えます。緑キープルで豚のアクションを行い、白のキープルで参加すると、アクションを実行した人と加わった人、それぞれが3個ずつの豚を受け取ります。アクションに相乗りすることで両方が得をするわけです。

また、アクションスペースの中にはキーパーだけが置けるスペースがあります。そこは他のアクションと異なり、他プレイヤーが相乗りすることはできません。そこにキーパーを配置すると、ラウンド終了時に、そのボードに乗っているキープルすべてが自分の手元に来ます。この辺りはキーフラワーやキー・トゥ・ザ・シティを遊んだことがある人はイメージしやすいでしょう。

そうなると当然、回収できるキープルの数に違いが出てきます。

では、キープルをあまり回収できなかったプレイヤーは次回のラウンド、アクション数が少なくなるかというと、そうではありません。

もし、他のプレイヤーがキープルを手元に残しており、自分のキープルがなくなった場合、すでに配置してあるキープルを倒すことで、もう1度そのアクションを行うことができます。ただし、倒すことができるのは自分のキーパーが乗っているボードのみです。(それさえも倒しきると他のボードのキープルが利用可能になります)

そのため、場合によっては回収するキープルが少ない方がより効率的に動ける場合があります。さらに手元に置けるキープルは8個までなので、それを超過するキープルは見張り台タイルの上に置かれ、アクションは実行できません。(代わりに資源がもらえます)

どのくらいの数のキープルが欲しいのか、何色のキープルが欲しいのかをよく考えて、キーパーを配置する必要があります。

最後の1人がキープルを置ききったら、その他のプレイヤーが1アクションずつ行って、ラウンド終了です。次のラウンドは最後にキープルを置いたプレイヤーがスタートプレイヤーになります。

ラウンド終了時にはフェアがあります。これは非公開の目的タイルで、それに合ったものを持っていれば得点化できます。

種類豊富なリソースを上手く組み合わせて得点化していく

Keyper初プレイ3人戦。動物いっぱい。 #boardgamejp

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主な流れは上記のような感じなのですが、実際はさらにいろいろな要素があります。個人ボードに建物を建てたり、そこにアクションスペースができたり、建物をアップグレードしたり、船で出荷したりとやれることは多いです。

タイルは全部登場するわけではないので遊ぶたびに展開が変わります。また、そもそものリソースの種類が多いので、どれが効率がいいのかというのは簡単には分かりません。どのタイルが出るかによって、取るべき戦い方も変わってくるでしょう。

今回は3人でプレイし、ルール説明に30分ほど、プレイ時間は1時間半ほどでした。人のアクションに参加してキープルを使っていくので展開はかなり早いです。

キーフラワーなどと同様に、誰かの資源を奪う、何かを破壊するといった直接攻撃がないため、思い思いのボードを作ることが可能です。アクションに相乗りしてもらうと双方が得をするというのは、なかなか面白いアイディアですね。上手く相乗りしてもらうために、誰が何色のキープルを持っているかを把握しておくのも重要になります。

テキストはタイル名しかないので言語依存はほとんどありません。ボードにあるアクションは一目で分かる簡単なものばかりです。その他のタイルも、そこまで複雑なものはありません。ある程度ボードゲームの経験があれば、何となくこんな感じなんだろうなという想像がつきます。

ただ、リソースが多い分、どうやるのが効率がいいのかを考え出すと、なかなか難しいです。情報量が多いのは苦手という人にはあまりオススメできません。

動物が8種類すべて異なる形の上に宝石もあるので、見た目はかなり賑やかです。いろいろ試してみたくなるゲームですが、そうなるとやはりネックなのは値段ですね……。

通常版のキープルにイラストは描かれていません。

ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。