「リスボントラム28」はトラム(路面電車)に乗客を乗せて観光地をめぐる2~4人用のゲームです。カードをプレイしてトラムを移動させ、目的地まで乗客を運びます。コンポーネントにベルが入っているのが特徴です。
リスボントラム28について
各プレイヤーに個人ボードを配ります。個人ボードはトラムになっており、乗客コマを置くためのマスが書かれています。
乗客コマは4色あり、最初は各色2つずつしか乗せられません。ゲーム中に電車を強化することで4つずつまで乗せられるようになります。
ボード上の指定の位置に乗客コマをランダムに置き、各プレイヤーに初期手札を配ります。目的地カードを並べ、ボード上の該当する場所にモニュメントコーンを置きます。
終了条件を満たすまでスタートプレイヤーから時計回りに手番を繰り返します。
アクションの種類
以下の中から2つのアクションを行います。同じアクションを行っても構いません。電車が強化されると3アクションまで行えるようになります。
トラムの移動
同色のカードをプレイして、その枚数だけトラムを進めます。行き先に他のプレイヤーのトラムがある場合、追い出してお互いにカードを1枚引きます。
乗客を乗せる
マスにいる乗客と同じ色・同じ数のカードをプレイして乗客コマを乗せます。
たとえば青1・赤2のコマがマスにいる場合、青1・赤2のカードを出さなければなりません。必ずすべて出す必要があるため、青1を出して青だけ乗せることはできません。
トラムに十分な空きマスがない場合でも、すべてのカードをプレイする必要があります。乗せられない乗客はそのままマスに残しておきます。
乗客を降ろす
目的地カードに書かれた同じ色・個数の乗客を降ろし、目的地カードを獲得します。
乗客コマは一旦避けておいて、袋の中が空になったら戻します。
ボーナスの獲得
強化マスで対応する色のカードをプレイして電車を強化します。以下の4つのうち、マスの色に対応する能力が開放されます。
- 乗せられる乗客数を増やす
- アクション数を増やす
- カードをプレイせずに1歩進めるようになる
- 乗客をベルで呼ぶとき3個引いて1個選べる
手番終了時にカードを4枚引きます。
ゲームの終了
規定枚数の目的カードが山札からめくられるとゲーム終了です。
得点計算をして、もっとも合計点が多いプレイヤーの勝利です。
シンプルなピック&デリバリー
4色の乗客コマを集め、目的地まで送り届けるピック&デリバリーです。
今回は3人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで1時間ほどでした。
チケットカードは4色あるだけで特殊効果などはありません。
目的地カードには地名と得点、必要な乗客コマが書かれています。また両端にチケットの半券が書かれています。何色が何個あるかはカードによって異なります。獲得したカードは一列に並べていきます。そのとき隣同士のチケットの色が一致していれば終了時に得点になります。
そのため、どのカードをどの順番で達成するかも考えどころです。
序盤は能力を開放していくのが常套手段かと思ったのですが、このゲームではカードがないと何もできないため、アクションが使い切れません。
そのため、3アクションあるのにも関わらず2アクションやって手番終了ということがよくありました。
手数を増やすのは強力なことが多いのですが、必ずしもそうではないのが新鮮でした。
カードが引けるタイミングは手番終了時のため、ゲーム中はいかにお互いに追い出し合うかがポイントになります。
自分のコマが移動させられるのは困ることもあるのですが、カードが引ける分ラッキーでもあります。追い出すたびに「チーン」とベルが鳴るのでなかなか賑やかです。
能力解放の要素はありますが、基本的には目的の色を集めて送り届けるピック&デリバリーなのでルールはわかりやすいです。
目的地がコロコロ変わってしまうため、計画立ててプレイするよりかは、そのときどきで最善手を選ぶゲームとなっています。ピック&デリバリーのゲームをやってみたい人にもおすすめです。
タイトル | Lisbon Tram 28 |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 45~60分 |
デザイナー | Pedro Santos Silva |
BGGリンク | Lisbon Tram 28 | BGG |