レーベンヘルツはカタンの開拓者たちの作者であるクラウス・トイバーの2~4人用の陣取りゲームです。アクションカードに描かれた3つのアクションのうちの1つを選び、マップ上に自分の領土を広げていきます。
レーベンヘルツについて
ゲームボードの外枠を広げ、その中に6枚のタイルを並べてマップにします。
各プレイヤーは意思決定カードと自分の色のコマを受け取ります。他に初期資金として12金を受け取ります。お金は非公開情報です。
アクションカードはA~Eまでの5種類に分かれており、それぞれをシャッフルしてAが1番上になるように山札を作ります。
アクションカードには3種類のアクションが描かれており、そのうちどれを行うかを意思決定カードで決めます。同時公開して、もし行いたいアクションがかぶってしまった場合は、交渉か勝負を行います。
勝負になった場合は、一斉入札を行い、もっとも高い金額を支払ったプレイヤーがアクションを実行します。
アクションは大きく分けて以下の4種類です。
お金をもらう
書かれている金額のお金を受け取ります。バッティングした場合はその金額を等分して受け取ります。(端数切り捨て)
柵の配置
カードに描かれている個数の柵を配置します。柵で自分の城を含んだエリアが囲まれた場合、領土になります。完成した領土の広さに応じて勝利点を得ます。
騎士の配置/領土の拡張
騎士コマを配置するか、自分の領土を2マス分拡張します。拡張した結果、他のプレイヤーの領土に侵入する場合は、その領土よりも多くの騎士が配置されていなければなりません。
策略カードを取る
2つある山札のうち、いずれか1つを見て、好きなカードを獲得します。カードには同盟、脱走兵、お金、得点など、さまざまな効果があります。
これを繰り返し、Eの中にある「国王死去」のカードがでるとゲーム終了です。自分の領土にある鉱山の数と、得点がある策略カードを加算し、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
えっと、いくらくれます?
基本はシンプルながら、競り、陣取り、交渉と、さまざまな要素が詰まっています。
面白いのが交渉で、最初はどのくらいの相場か分からないまま、手探りで話し合っていくことになります。
「○金払う」
「○金くれたら譲る」
といった交渉を行い、もし決裂すれば一斉入札です。
今回は3人で遊んでみたのですが、頻繁にお金が飛び交っていました。
わたしは小さめの領土を早めに完成させ、あとはお金を集め続けて終盤に備えました。
山札がEになるころには、所持金がなくなってしまうプレイヤーもでてきて、「国王早く死んでくれ」といった声があがっていました。わたしは双方からかなりの金額をせしめていたので、容赦なく足下を見て交渉を続けました。
その甲斐あってか、そのまま得点も逃げ切ることができました。
名作と呼ぶにふさわしいゲームですが、遊ぶ人を選びそうです。交渉の手探り感、陣地同士のつぶしあいなど、直接攻撃要素もあります。
レーベンヘルツ(新版:(Domaine))は各自がアクションカードを手札として持ち、そこからコストを支払ってプレイする形になっているので、かなりプレイ感は違いそうです。