「ルナ・キャピタル」は、月面に居住区を建設していく1~4人用のゲームです。手番ではプロジェクトタイルと建設カードのセットを受け取り、自分の前に配置します。タイルにはいくつか種類があり、置き方によって得点が異なります。
ルナ・キャピタルについて
各プレイヤーはランダムな建設カード3枚とサマリーカード1枚、スポンサータイル1枚を受け取ります。スポンサータイルはプレイヤーカラーを示すだけで、固有能力などはありません。
ボードに建設カードを並べ、それぞれの下にプロジェクトタイルを置いていきます。プロジェクトタイルは最初は1枚ずつですが、ゲームが進行するにつれ2枚、3枚、4枚と増えていきます。
今回のゲームで使用する短期特命カード2枚、長期特命カード1枚を公開します。特命カードはいわゆる目標カードで条件を達成することで勝利点が得られます。ただし、早い者勝ちとなっているため、すでに達成された特命カードは選ぶことができなくなります。
ゲームの流れ
ゲームにはA、B、Cの3つのピリオドがあり、各ピリオドは4ラウンドで構成されます。各ラウンドでは1手番ずつ行うため、1ゲームで12手番行うことになります。
毎ラウンド、スタートプレイヤーから手番を開始します。
スタートプレイヤーはボード上にあるプロジェクトタイルと建設カードのセットのうち1組を選び、獲得します。その際、直近着荷マーカーが置かれていると、手札を1枚捨てなければなりません。また、今獲得した場所に直近着荷マーカーを置きます。
建設カードの配置には以下の条件があります。
- ほかのカードを覆ったり、カードを回転したりすることはできない。
- 新たに置くカードは少なくても2つの角がすでに配置してあるカードに接しなければならない。
- カードの横列は3段まで。各横列の長さに制限はない。
- 各横列内で、カードの番号は左から右に向かって大きくなる必要がある。同値は不可。
カードを配置したならば、プロジェクトタイルを配置します。タイルは今置いたカードに配置する必要はなく、自分の場にある好きなカードの上に配置できます。
建設カードには4マス、または3マスタイルを置けるスペースがあります。すでに建物や隕石のイラストが描かれている場所にはタイルは配置できません。
カードとタイルを配置し終わったら手番終了で、カードとタイルの補充を行います。
全員が一手番ずつ行うとラウンド終了です。場にあるセットにタイルを1枚ずつ追加します。すでに4枚並んでいる場合はピリオド終了で、カードとタイルが新しいピリオドのものに変更されます。
ピリオドが終わればスタートプレイヤーマーカーを時計回りに次のプレイヤーに渡して新たなピリオドを開始します。
Cピリオドが終わればゲーム終了です。
ゲームの終了と得点計算
12手番行うとゲームが終了します。得点計算はタイルの種類によって異なります。
生命維持システム | 4種類あり、それぞれ何枚連続してつながっているかによって得点が決まる。 |
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温室 | 自分の場に3種類の音質が何組あるかで得点が決まる。 |
隕石 | プレイヤー間で隕石の数を比べ、数が多い順に得点を獲得。 |
営業所 | 1つ2点 |
建物 | そのタイルの周囲にあるタイルの種類によって得点が決まる。 |
手札 | 残った手札1枚3点。 |
特命カード | 達成していればカードに書かれた得点を獲得。 |
すべてを合計し、もっとも得点が多いプレイヤーがゲームに勝利します。
どこにタイルを置くか悩ましい
できるだけ得点が高くなるようにタイルを配置していくパズル要素があるゲームです。
タイルとカードの組み合わせを獲得して配置という流れなので、カスカディアのようなプレイ感もあります。
今回は2人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで1時間ほどでした。
カードは3段でそれぞれ昇順という縛りがありますが、タイルは自由に置けるため、プレイ中の苦しさはありません。また、昇順を無視できるような効果もあるため、よほど偏らない限りカードが置けなくなるようなケースもなさそうです。
最初はカード1枚+タイル1枚の組み合わせなので、サクサク進むのですが、4ラウンド目はカード1枚+タイル4枚なので、どこに何を置くかがとても悩ましくなります。
また、いくつかのタイルには特殊効果があるため、得点を重視するか効果を重視するかで選ぶべきタイルが変わってきます。
すべてのタイルで高得点を目指すのが理想ですが、そう上手くはいかないため、ある程度妥協してタイルを置いていく必要があります。
狙ったタイルが全然来ないような展開もあるため、運要素もそれなりにある感じでした。
コンポーネントが凝っていてタイルを置くためのプロジェクトタワーやカードを積んでおくためのデッキホルダーなどが入っています。
組み立て式のタイル用インサートもあるのですが、底がないので使い勝手はあまりよくありません。
ドラフトによるセットの選択、特命の早取り、隕石の数比べなど、多少のインタラクションはありますが、ソロプレイ感が強めです。
高得点を取るために、どうタイルを配置するかが考えどころなので、パズル系のゲームが好きな人におすすめです。
タイトル | LUNA Capital |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Jose Ramón Palacios |
BGGリンク | LUNA Capital | BGG |