マフィオズーは動物世界のマフィアとなり、街への影響力を高めていく2~4人用のゲームです。ルイ14世のリメイクで作者はイスタンブールやゴア、ルクソールを手がけたリュディガー・ドーンです。
マフィオズーについて
ゲームボードは上半分と下半分に分かれており、上には建物が、下には組織の幹部が描かれています。
ゲームは以下の流れで行われます。
収入フェイズ
お金や賄賂カード、施設ボーナスを獲得します。
買収フェイズ
ファミリーの幹部に対して買収を試みます。
対応したカードをプレイして、宝石を置いていくのですが、この際の置き方がいわゆる「ドーン歩き」です。
ドーン歩きとは、リュディガー・ドーンの作品に用いられるコマの置き方です。開始地点から一筆書きになるようにコマを1つずつ順番に置いていきます。たとえば、3個を置く場合、1箇所に3個 or 2箇所に1個2個 or 3箇所に1個ずつといった置き方ができます。
恩恵フェイズ
買収フェイズで置いた宝石の数によって幹部から恩恵が得られます。
影響力フェイズ
ボード上部の建物に手下を配置します。
永続効果が得られたり、収入フェイズでもらえるものが増えます。
これを4ラウンド行い、最終得点がもっとも高いプレイヤーの勝利です。
マフィア+ズー=マフィオズー
ルイ14世はボードがなく、タイルだけだったので、それに比べればだいぶ遊びやすくなっています。いかにもマフィアっぽい動物たちの雰囲気もいいです。
幹部に対するマジョリティ争い、恩恵トークンによるセットコレクションと、ある程度ボードゲームの経験があればやるべきことは明確です。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間ほどでした。各々、重視する要素が違ったのですが、終わってみると42対42対41対41という超接戦でした。
テキスト効果がなく、すべてアイコンのため、多少分かりづらい効果がいくつかあります。ただ、それほど複雑な効果はないので1回遊べば十分に理解可能です。
建物や人物はボードに描かれているので固定ですが、人物からの恩恵を得る方法がタイルで決定されるのでゲームごとに方針が変わってきます。
また、全4ラウンドというのも絶妙で「もう1ラウンドあればかなり得点が伸びる」といったタイミングで終わってしまいます。
把握できる部分と運要素のバランスがほどほどなので、エリアマジョリティーが好きな人にオススメのゲームです。