マゼランは、航海者で探検家であるマゼランの世界周航をテーマにしたカードゲームです。手札を使って競りを行い、カードを集めていきます。作者はコロレットや王と枢機卿などを手がけたミヒャエル・シャハトです。
マゼランについて
各プレイヤーに15枚の船員カードを渡します。カードの構成は全員同じです。それぞれシャッフルして、自分の山札を作り、そこから5枚を引いて手札にします。
海カードを背面の色ごとに3つに分けます。
ゲームは全6ラウンドです。
各ラウンドは5つのフェイズに分かれています。
ゲームの流れ
A.コースの決定
海カードの3つの山札から1枚ずつカードを公開します。
B.航海
スタートプレイヤーから順番に、手札から船員カードを1枚プレイします。船員カードは上下に別の数字が書かれているものがあるため、使用するほうを上向きにして出します。
数字は3色あり、海カードに対応しています。そのため、3つの海カードに対して同時に競りを行うことになります。
ハードパスのため、1度パスをすると手番は回ってきません。
全員がパスをするとフェイズ終了です。
C.停留
各色の数字の合計値を比べます。単独で最大だった人がカードを獲得し、使用したカードを捨てます。競りに負けた場合は船員カードを手札に戻します。
同値だった場合は、キャリオーバーとなり、次の競りに回されます。
D.船員補充
各プレイヤーは自分の山札から船員カードを2枚補充します。
E.スタートプレイヤーの移動
スタートプレイヤーカードを左隣のプレイヤーに渡し、再びフェイズAから始めます。
ゲームの終了
フェイズCのあと、山札にカードが残っていないとゲーム終了です。
獲得した海カードに書かれた得点を合計し、もっとも多い人が勝利です。
シンプルなルールでジレンマが味わえる
それぞれの色に対して、もっとも大きな数字を出した人がカードを獲得するオーソドックスなカードゲームです。
特徴は競りに使うカードで、上下で違う色・違う数字になっています。
全員が同じ構成のカードを持っているため、どこでどのくらいのカードを使うかが悩ましいです。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで20分ほどでした。手札の枚数が少ないため、1プレイも短いです。
一般的な競りゲームと違い、負けているところにもカードが出せます。そのため、とりあえず負けるとわかっているところにカードを出して粘ることができます。
こうすることで、相手にプレッシャーを与えます。
1位だと安心してパスしたら、あとから同点にされて持ち越しということも起こります。
ルールだけ読むととてもシンプルなのですが、やってみるとお互いの腹の探り合いがあり、なかなか悩ましいゲームです。
タイトル | Magellan: Elcano |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 15~30分 |
デザイナー | Michael Schacht |
BGGリンク | Magellan: Elcano | BGG |