三津浜は愛媛県松山市をモチーフにした2~4人用の競りゲームです。プレイヤーは港町の仲買人として魚を競り落として割烹に卸していきます。
三津浜について
各プレイヤーは初期資金と倉庫カード、倉庫番キューブを受け取ります。倉庫番キューブは各色4つずつありますが、初めは3つ使用します。残りの1つはゲーム中に追加することができます。
割烹カード5枚を並べます。割烹カードは両面仕様になっており、どちらを使うかを自由に決めることができます。
競り主は4つのダイスを振ります。ダイスは4色あり、赤がメバル、黄がハギ、黒が太タチウオ、白がマダイを表しています。
振った中から今回の競りに出すダイスを選びます。このとき、ダイス目の合計を1以上9以下にする必要があります。選ばれなかったダイスは脇によけておきます。
競りは自由競りです。
競り主以外が好きなタイミングで金額を言うことができます。一度パスを宣言すると、その競りにはもう参加できません。
1人以外がパスして値段が決まったら、まずその値段で競り主が買うかどうかを選びます。競り主が買った場合、お金を競り落としたプレイヤーに支払います。競り主が買わなかった場合、競り落としたプレイヤーが競り主にお金を支払います。
魚を競り落としたら倉庫カードでその数を管理します。ただし、最初は倉庫番キューブが3つしかないので3種類の魚しか入手することができません。4種類扱いたかったら10,000円を支払ってキューブを追加する必要があります。
魚を入手したプレイヤーは割烹に卸すことができます。ただし、その際に割烹カードの上に倉庫番キューブを置かなければなりません。これにより、扱える魚の種類が減ります。このキューブは再び手元に戻すこともできますが、そうするとせっかく卸した魚がムダになってしまいます。
競り主を時計回りに交代していき、規定数の倉庫番キューブが割烹に置かれるとゲーム終了です。
得点計算を行い、もっとも所持金が多いプレイヤーの勝利です。
どのタイミングでどこに卸す?
どの魚がどのくらい手に入るかはダイス目次第なのですが、どれを競りにかけるかを決められるので、そこまで運要素は高くありません。「あの人、メバル欲しそうだな」と思ったらメバルを出して買ってもらってもいいですし、逆にメバルを取らせないということも選べます。
また、倉庫番キューブの扱いも悩ましく、終了時の得点を上げるためには割烹にキューブを置く必要があります。けれども、そうすると倉庫番が減ってしまうのでどのタイミングで魚を卸していくかが悩ましいです。
どの割烹に何を卸せば良いかはあらかじめ分かっているので計画立てて魚を入手して卸していなければなりません。
今回は4人で遊んでみました。全員が初プレイでルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
自由競りなので相場を掴むのが難しいかなと思ったのですが、魚は1匹1,000円として扱えるので、だいたいの目安が分かります。「7匹だから7,000円まではいける」といった感じですね。
ゲーム内容とは関係ありませんが、説明書に登場する人物が山嵐や赤シャツ、うらなりといった坊ちゃんの登場人物なのも松山らしくていいですね。