2015年発売のスルーザエイジの新版をプレイしました。
3人で3時間半ほどかかった重量級のゲームです。
スルーザエイジについて
スルーザエイジは文明を築き上げていくボードゲームです。
各プレイヤーは建物や指導者、驚異などのカードを獲得し、軍事力を整えて他国と争っていきます。いわゆるCiv系と呼ばれるジャンルのボードゲームになりますが、その中でもこれが一番複雑だと思います。
盤面に並べられたカードを取得していくので、ネイションズと似ているのですが、難易度は格段に高いです。
今回は3人で最後まで遊んでみたので、旧版との違いについて触れていきます。
旧版と新版の違い
サイズ
全体的にサイズが大きくなっています。
カードは一回り大きくなり、ボードはカテゴリごとに切り離され、前よりもかなり場所を取るようになりました。また、内政アクションと軍事アクションの小さなコマは通常のキューブの大きさになっています。内箱のトレイには各時代のカードを分けて収納することが可能です。
コンポーネント
カードのイラストは格段にきれいになりました。立体感あるイラストになり、前よりも文明の雰囲気を感じられます。キューブはクリスタルのような透明感あるもので、この辺りもリッチに感じます。実際のところ、このコンポーネントの違いだけで旧版を持っている人でも十分に買う価値があります。
処理の順番
corruption(汚職)のタイミングが変わりました。旧版では生産してから汚職の処理をしていたのですが、新版は生産前に汚職処理があります。そのため、汚職を気にせずに生産できるようになりました。
カードの違い
全体的にコストが軽減されています。特に必要サイエンスポイントが減っているため、前よりもカードを出せる機会が増えました。これにより、手番にできることが増えたため、旧版よりも時間がかかる印象です。
スルーザエイジを遊んでみた感想
旧版は何度か遊んだことがあるのですが、数年前のことなので、だいぶルールは忘れていました。しかし、遊ぶうちに段々と「そうそう、このゲーム終始キツいんだった……」と思い出してきました。
食料と鉱山をアップグレードして基礎力を高めようとしたのですが、中盤のイベントでアクションがほぼできないターンがあり、それによりほぼ詰んでしまいました。以降、食料が余り、資源が足りないという展開になり、軍事力を諦めざるを得ない状況に陥ります。
スルーザエイジでは軍事力がないと割と詰みます。というのも、相手から戦いを仕掛けられると資源や得点が奪われていくので、どんどん差が開いてしまうのです。
後半、ガンジーの力を借りつつ、何とかしのぐものの、さすがに耐えきれなくなり点数を奪われていきます。それでも最後までやり通しました。(当然3人中3位でした)
Civ系の中でもトップクラスにハードルが高いです。
処理が複雑ですし、手札もあるので周りからアドバイスを受けることも難しいです。ただ、戦略性や展開の豊富さという面で見れば相当面白いです。旧版の質素なイラストからカラフルなイラストに変わったため、それもまたゲームの楽しさの一因になっています。
また、言語依存があるため、スムーズに遊ぶためには日本語化が必要です。この何百枚もあるカードをすべて日本語化すると思うと、それだけでもハードルは高いです。(日本語版の情報も一瞬出たのですが、なかったことになりそうですね……)
Civ系が好きならば非常におすすめのゲームです。
できれば経験者と一緒に遊ぶのがおすすめです。
ちなみにわたしは旧版を遊んだときルール間違いを何回もしました。これまで遊んだゲームの中でもっともルール理解に苦戦したゲームです。