ニュートンは、若き学者となって、書棚を充実させつつ、ヨーロッパをめぐり、技術研究などを行う1~4人用のゲームです。アクションを実行するためのカードを獲得していくので、デッキ構築のような要素もあります。
ニュートンについて
マップボードとトラックボードにランダムにタイルを配置します。さらに個人ボードとして研究ボードを受け取ります。研究ボードはアイコンが1つついているのですが、ボードによって異なります。
さらに初期デッキのカードと特殊ボーナスが得られる偉人カードを受け取ります。
手番ではカードをプレイすることでアクションを実行します。プレイしたカードは研究ボードに置きます。1ラウンドは5アクションあり、研究ボードにも5枚カードを置くスペースがあります。
基本アクションは以下の5種類です。
1.業績(定規のアイコン)
進めるごとにお金がもらえます。途中にボーナスがもらえるマスもあります。
2.技術(歯車のアイコン)
トラックボード上のコマを進めてタイルによる効果を獲得します。トラックボードは枝分かれしていますが戻ることができないので、端まで到達したコマは移動できなくなります。
3.旅(コンパスのアイコン)
マップボード上のコマを進めて、本棚の条件を満たしていきます。
4.講義(帽子のアイコン)
アクションカードを獲得します。獲得したカードは次の手番から使えます。
5.研究(本のアイコン)
研究ボードに本タイルを配置します。縦横が埋まるとラウンドごとに勝利点をもたらします。本棚にはアイコンが描かれており、その条件を満たしていないと配置することができません。
基本はこの5種類なのですが、さまざまな特殊効果がついているアクションカードもあります。さらに、いずれかのアクションとして使うことができるジョーカーのアイコンもあります。
アクションを実行する際は、すでに研究ボードにあるアイコンの合計を参照します。
たとえば、カードをプレイしたことによってコンパスのアイコンがボード上に3つあるならば3マスコマを進めることができます。
5アクションが終わると1ラウンド終了です。このとき、プレイした5枚のうち1枚をボード下部に埋め込みます。そうすると参照するアイコンの数が増えるのですが、そのカードはもう使えなくなります。
これを全6ラウンド行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
さまざまな要素から上手く得点化する道を見つける
ボードに配置する発明タイル、都市タイル、目的タイルなどはすべてランダムのため、リプレイ性は高そうです。
最初から持っている偉人カードは、ロレンツォでいうところのリーダーカードのようなもので、特定の条件を満たすことでプレイできます。永続効果をもたらしてくれるものもあれば、1度だけアクションを行えるものもあり、バラエティ豊かです。
他にもアクションを強化してくれる進歩タイルやお金・薬品で行うことができるフリーアクションなど要素は多めです。
そのため、どうやって得点を集めるかの組み合わせが多く、これが分かっていないと、なかなか得点に結びつけることができません。毎ラウンドしっかりアクションしているはずなのに、終わってみたら全然得点がないということもありえます。
今回は全員が初プレイの4人戦でルール説明に30分ほど、プレイには2時間15分ほどかかりました。
カードをプレイしてアクションを実行。
5枚プレイしたら1枚を埋める。
すべてが埋まっていたらゲーム終了。
といった流れになっているので、現在どの辺りまで進んでいるのかというのが分かりやすいです。処理もそこまで複雑ではないため、初回からでも遊びやすいですね。
アクションカードが1枚ずつ減っていくのが独特で、うっかりするとやりたいアクションができなくなってしまいます。そのため、どのカードから減らしていくのかをよく考えなければなりません。特にカードを獲得する「講義」カードをすべて埋めてしまうと、ラウンドごとのアクション数が減ってしまうので注意が必要です。
タイルやカードの早取り要素はありますが、それ以外に攻撃要素はなく、お互いに好きなことができます。逆にいうと一旦走り出したプレイヤーを止めることもできないので、大きな差がついてしまうことも十分ありえます。