プエルトリコカードゲームはプエルトリコの首都サンファンに建物を建てていく2~4人用のゲームです。5つある役割タイルでアクションを実行していき、12個の建物を建てるとゲーム終了です。
サンファンと違い
2002年にボードゲームのプエルトリコが登場し、それが2004年にカードゲーム化されてサンファンとして登場しました。
そのサンファンに新しい建物を追加したものが2014年に出たサンファン 第2版です。プエルトリコカードゲームはそのサンファン第2版とほぼ同じです。
細かい変更点として、役割や商館タイルなどがすべて同じサイズのカードになっています。さらにタバコとコーヒーが1枚ずつ増えています。
また、サンファンにあったスコアシートがなくなり、箱も小型化しました。
プエルトリコカードゲームについて
5つの役割カードを表にして並べ、その隣に商館カードの山札を作ります。
各プレイヤーにインディゴ染料工場1枚と、初期手札4枚を渡します。
スタートプレイヤーになった方が総督カードを受け取ります。
総督カードを持っているプレイヤーは役割カードを1枚選び、そのアクションを実行します。そこから時計回りに、すべてのプレイヤーが同じアクションを実行します。選んだプレイヤーには特権があります。
次に左隣のプレイヤーが役割カードを選び……と、上記の手順を繰り返します。
すべてのプレイヤーが役割を選んだらラウンド終了で、役割カードを戻します。
総督カードを左隣のプレイヤーに次のラウンドを行います。
これを繰り返し、いずれかのプレイヤーが12個の建物を建てたらゲーム終了です。
得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
役割
建築士
コストを支払い、建物を1つ建てることができます。
生産施設は同じ種類のものを建てることができますが、他の建物は同種のものは建てられません。
監督
生産施設1つに商品としてカードを1枚乗せます。
商人
生産施設にある商品を1つを売却します。
選んだプレイヤーが商館カードをめくり、売却価格を決めます。
商品1枚を捨て、価格分だけのカードを手札に加えます。
参事会議員
山札から2枚を引き、1枚を手札に、残りを捨てます。
金鉱掘り
アクションはありません。
コンパクトなプエルトリコ
1人が役割を選んで全員が同じアクションを実行するバリアブルフェイズオーダーを採用しており、登場する役割も似ているので、プエルトリコらしさが感じられます。自分が得するように役割を選ぶところも似ていますね。
ただ、実際にやってみると、こちらの方がだいぶ運要素が強めです。
タイトル通りカードゲームなので、自分に都合の良いカードが引けるかどうかで展開が大きく変わってきます。
ほとんどの建物はテキスト効果を持っていて「○するとカードを引ける」「○のコストが安くなる」「追加で○ができる」といったお馴染みの効果がどんどん並ぶため、手軽に拡大再生産が楽しめます。
今回は2人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで50分ほどでした。
拡張のカードは使用していません。
5つの役割のうち、1つを選ぶだけなのでそこまでルールは難しくありません。
ちなみに2人用ルールだと総督⇒相手⇒総督といった感じで1ラウンドに総督が2回役割を選びます。
1枚のカードを手札、建物、商品、コストと、さまざまな使い方をするのが独特ですが、そこさえ飲み込めればすぐに楽しめます。
2人でも十分面白いですね。
プエルトリコほどガチガチにならず、簡単に拡大再生産を楽しめるので気軽に遊ぶことができます。1プレイ1時間かからないので繰り返し遊びやすいです。
タイトル | Puerto Rico: Das Kartenspiel |
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発行年 | 2014年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 45~60分 |
デザイナー | Andreas Seyfarth |