「ロボトリック」は3人専用のトリックテイキングゲームです。3人専用ですが、4人目のプレイヤーとしてHAL2020(ロボット)が参戦します。ロボットが出すカードを予測しつつ、上手くトリックを獲得していきます。
ロボトリックについて
カードは4スートで、それぞれ1~13まであります。ロボットを含めた各プレイヤーに12枚ずつ配り、あまった4枚は使用しません。4枚のうち1枚を公開して切り札を決め、残りの3枚はゲームでは使用しません。
ロボットの手札はすべて公開しておきます。
ロボットにはプログラムカードが用意されています。ゲーム中、ロボットはこのプログラムに従ってカードをプレイします。
- ロボットがリードするときはハイカードから出す
- フォローするときはローカードから出す
- フォローできないときは最多スートから出す
といったカードの出し方が書かれています。
手札を確認したならば、そのうち2枚を一斉に左隣に渡します。
ゲームは切り札あり、マストフォローのトリックテイキングです。
トリックの勝者は、ロボットが出したカードを獲得します。ロボットが出したカードの数字がそのまま得点になります。
ただし、ロボットのカードは3枚までしか獲得できません。
最初の3枚だけが得点になり、以降に獲得したカードはすべてマイナスになります。
また、ロボットがトリックに勝った場合は、自分が出したカードがマイナス点になります。このカードは伏せて自分の前に置いておきます。
12トリックが終わったら、獲得したカードの得点を計算して記録しておきます。
ゲームの終了
時計回りに親を交代して3ラウンド行ったらゲーム終了です。
合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
ロボットの動きを見極める
1人がNPCというめずらしいトリックテイキングゲームです。
今回は3人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで30分ほどでした。
ロボットのプレイしたカードが得点になるのですが、プラスになるのは3枚目までで、4枚目からはマイナスになります。
そのため、手札が強すぎるとマイナスになる可能性が高まります。
かといってトリックを取らないことには得点は増えないため、適切なタイミングで高得点カードを取りにいきたいところです。
この3枚しか得点にならないところが絶妙でした。
プログラムと手札の組み合わせによってはロボットが無双することもあり、ただただ人間たちがマイナスを出し続けるのも面白かったです。
ちなみに今回3ラウンドやった結果は、5対-1対-47と、なかなかの激しさでした。
もともとはトランプゲームということで、作者であるドミッチさんのサイトにプロトタイプ版のルールが公開されています。
現在製品版は入手困難のため、気になる方はぜひこちらでお試しください。