三国殺は中国で人気の2~10人用の正体隠匿ゲームです。(一応2人からとなっていますが、4人以上がオススメです)プレイヤーは非公開情報の主公、忠臣、反賊、内奸のいずれかの身分と公開情報の武将カードを持ち、それぞれの目標達成を目指します。
三国殺について
ゲームの目的は初めに配られる身分カードによって異なります。
主公 … すべての反賊と内奸を殲滅します。
忠臣 … 主公を守ります。勝利条件は主公と同じです。
反賊 … 主公を殺すことが目的です。
内奸 … 主公以外を殺した後、主公を倒すと勝利です。
主公のプレイヤーだけは配られた段階で身分を公開します。そのため、敵側のプレイヤーは忠臣と偽りつつ、主公を倒すことを目指します。
身分カードを配り、武将カードを選び、体力カード、手札4枚ずつを配るとゲーム開始です。
ゲームは反時計回りに進みます。
各プレイヤーの手番は6つの段階に分かれています。
1.準備段階
このタイミングで発動する技能を使います。
2.判定段階
このタイミングで判定を行うカードの判定を行います。
3.札引き段階
ドローフェイズです。山札から2枚のカードを引きます。
4.札出し段階
アクションフェイズです。好きな枚数のカードをプレイします。ただし「殺」のカードは手番で1枚しかプレイできません。
5.札捨て段階
ディスカードフェイズです。カード上限は現在の体力値です。
6.終了段階
このタイミングで発動する技能を使います。
これを繰り返し、それぞれの目標達成を目指します。
各プレイヤーはそれぞれ体力を持っているのですが、これが0になると瀕死になります。瀕死になったとき、他のプレイヤーに「桃」をつかってもらうと命をつなぎとめます。また、反賊を倒したプレイヤーはカードを3枚引きます。主公が忠臣を倒してしまうと手札をすべて捨てなければなりません。倒されたプレイヤーは身分が公開されます。
三国志+カードゲーム+正体隠匿
武将カードは27枚あり、全員が異なるテキスト効果を持っています。魏が7枚、蜀が7枚、呉が8枚、群雄が5枚なので、三国志を知っている人だと「なぜ呉が多いのだ……」となるかもしれません。
さらにプレイングカードは100枚以上あり、半分くらいにテキスト効果があります。そのため、初回はしっかりそれぞれの効果を確認する必要があります。
ダメージを与えたいプレイヤーに「殺」のカードを使い、相手は「閃」のカードでその攻撃を避けるというのが基本的な流れです。「桃」のカードを使えば、自分や他のプレイヤーの体力を回復させることができます。
また、永続効果をもたらす装備や全体にダメージを与える効果などもあります。
席順によって距離の概念があるのが、なかなかめずらしいです。遠くの人ほど攻撃しづらくなりますが、これも装備によって調整可能です。
今回は6人で遊んでみました。
内訳は主公1、忠臣1、反賊3、内奸1です。
わたしは反賊で武将は郭嘉(かくか)でした。そのため、特に偽ることなく、ガンガン主公を攻撃することにしました。
主公の味方っぽい動きをするプレイヤーが2人いて、そのどちらかが忠臣だろうという展開です。そのうちひとりは華陀(かだ)で、とにかく主公を回復しまくるので、この人が忠臣だろうということになりました。
さらにもうひとりの忠臣候補は実は反賊であることが分かり、誰が内奸か疑心暗鬼になります。
反賊としては回復が厄介な華陀をまず倒し、それから主公の孫権を倒す方針になりました。一進一退が続きましたが、見事孫権を倒し、反賊側の勝利になりました。
カード効果はかなり強力で、初見だと「マジかよ」というものも多いです。また、カードによっては結構なテキスト量なので、最初は確認に時間がかかります。種類も多いので、どちらかというと繰り返し遊んで覚えるタイプのゲームです。
プレイ感はTCGに近いですが、内奸の存在により、しっかり正体隠匿の要素もあります。今回遊んだメンバーは、ほとんど三国志を知らない人が多かったのですが、それでもしっかり楽しめていたので、知識があるかどうかはあまり関係なさそうです。(ちなみにわたしは大の蒼天航路ファンです)
派手なテキスト効果や正体隠匿が好きな人にオススメのゲームです。