辛いだけでいいのか?は3~4人用のトリックテイキングゲームです。トリックが始まる前に4スートのうち、どの色をもっとも多く獲得するか、さらにどの色をもっとも少なく獲得するかをビッドします。カードの背面がスートごとに異なるのが特徴です。
辛いだけでいいのか?について
スートは4スート、1~12までの48枚です。スートは唐辛子、胡椒、ワサビ、からしの4種類で、背面にスートごとの模様が描かれています。そのため、誰がどのスートを持っているのか分かるようになっています。
ラウンド開始時、4色のカードと数字のカードを使い、スーパートランプとスートの強さを決定します。
4色のカードに対して、ランダムで数字のカードを割り振っていきます。数字が大きい方の色が強いスートになります。さらに、その色と割り振られた数字のカードはスーパートランプとなります。
たとえば、赤9、緑7、黒5、黄2となった場合、強さの順番は、
強 赤9>緑7>黒5>黄2>赤>緑>黒>黄 弱
となります。
スーパートランプは、そのスートに属しながらも強い扱いになるので注意してください。
スーパートランプが決まったならば各自にカードを配ります。手札は3人の場合は12枚、4人の場合は10枚です。あまったカードは裏向きのままスートごとに分けておきます。
各プレイヤーは手札を確認したら、このラウンドで1番多く取るスートと、もっとも少なく取るスートをタイルによって決めます。このビッドは同時に公開します。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングです。ただし、リードスートが有利な訳でなく、最初に決めたスートの強弱によって勝敗が決まります。そのため、フォローできないで出したカードがリードスートよりも強いスートならば勝ちます。もちろん、スーパートランプはその上です。
トリックに勝ったプレイヤーは、さらに場に並べてあるあまったカードからも1枚獲得します。
獲得したカードはスートごとに分けて、裏向きのまま自分の前に置いておきます。
トリックに勝ったプレイヤーが次のリードを行い、手札がなくなるまでこれを繰り返します。
得点計算とゲームの終了
最多、最少の予想が当たった場合、5点です。
ただし、単独ではなく複数スートが当てはまる場合は3点です。
さらに単独最多、単独最少の両方を当てた場合は、差分枚数が追加で入ります。
人数ラウンド行い、もっとも合計点が多いプレイヤーの勝利です。
玄人向けのトリックテイキング
かなり独特なルールなので、トリックテイキングに慣れた人向けです。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
最初は最多と最少のことだけを考えて、他のスートはおろそかにしていたのですが、これが失敗でした。取っても取らなくてもいいやと思っていたスートが予想以上に多くなってしまい、最多を逃してしまいます。
シンプルな作戦としては、最多のスートを1トリック取ってしまい、あとは一切取らないというのが効果的です。これで単独最多5点、同数最少3点の8点になります。
もちろん、そう上手くいかないのがマストフォローで、スート枯れした他のプレイヤーにいらない色を押しつけられてしまいます。さらに場からいらないカードを取らなければならないため、どんどん計画が崩れていきます。
また、カードが配りきりでないのもポイントで「そろそろスーパートランプが来るはず」と思っていても、そのまま出てこないこともあります。
だいぶクセがあるので、さまざまなトリックテイキングを遊んだ経験者向けのゲームかなという印象です。
それから、からしのイラストがどう見てもアレですね……。
タイトル | Scharfe Schoten |
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発行年 | 2014年 |
プレイ人数 | 3~4人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Arve D. Fühler |