「スピリッツ・オブ・ザ・フォレスト」はタイルを獲得して9種類の精霊を集めていく1~4人用のゲームです。ゲーム終了時にそれぞれのアイコンの個数を競います。
ミヒャエル・シャハトの「リシュリー」のリメイクにあたります。
スピリッツオブザフォレストについて
精霊タイルには9種類の精霊アイコンのうち1種類が1つか2つ描かれています。他に3種類(太陽・月・風)の力の源アイコンが1つ描かれている場合があります。
精霊タイルを縦4×横12で並べます。規定の位置に裏向きの恩寵トークンを乗せます。
プレイ人数に応じた個数の原石トークンを各プレイヤーに配ります。
手番ではタイルを2枚か1枚獲得します。
- タイルは横列の端からしか取ることができない。
- 精霊アイコンが2個描かれているタイルは1枚しか取れない。
- 同じ精霊アイコンが1個描かれているタイルならば2枚取ることができる。(2枚ない場合は1枚のみ)
あくまでも参照するのは精霊アイコンのみなので、力の源アイコンの数は考慮しません。
獲得したタイルは種類ごとに分けて自分の前に置いておきます。
原石トークンについて
タイルを獲得した後、好きなタイルの上に原石トークンを置いて、そのタイルを予約できます。
原石トークンが乗っているタイルを獲得する際、それが自分のものならば、そのまま獲得します。その原石トークンは再び使えるようになります。
他のプレイヤーの原石トークンならば、自分の原石トークン1個をゲームから取り除く必要があります。このとき、乗っていた相手の原石トークンはそのプレイヤーの手元に戻ります。
恩寵トークンについて
タイルに乗っている恩寵トークンはそのまま獲得できます。
裏面には精霊アイコンや力の源アイコンが描かれています。これは非公開情報なので、他のプレイヤーに見せる必要はありません。
また、特殊効果として失った原石トークン1つを回収できる恩寵トークンもあります。
ゲームの終了
順番にタイルを獲得していき、すべてのタイルがなくなったらゲーム終了です。
それぞれのアイコンについて、各自の個数を比べていきます。
- もっとも多く持っている人 … アイコンの個数が得点
- 1個もそのアイコンを持っていない人 … マイナス3点
これを精霊アイコン9個、力の源アイコン3個すべてで行います。
合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
ヒリヒリしたマジョリティ争い
獲得したタイルはすべて公開されているため、誰が何を狙っているかも一目瞭然です。その上で、タイルの奪い合いをしていきます。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで30分ほどでした。
恩寵トークンがあるため、完全には読み切れないのですが、それでもすべてのタイルが公開されているため、だいたいの情報は把握できます。
各タイルにはそれぞれの精霊アイコンの総数も描かれているため、何個集めればマジョリティが取れるかもわかりやすいです。
このゲームの場合、たとえマジョリティが確実であっても同じアイコンを集める意味があります。
というのも1位の場合、アイコンの個数が得点になるため、取れば取るほど得点がアップしていくからです。また、それにともなって他の人が集められずにマイナスになる可能性も出てきます。
今回わたしはマイナスがでないように満遍なく集めていったのですが、そこまで得点が伸びませんでした。1つや2つマイナスを食らっても、集中して集めたほうが得点は伸びそうですね。
原石トークンの存在も絶妙で、終盤はいろいろなところに置かれて全然選択肢がなくなってしまいます。
ほぼ運要素がなく、タイルはすべて公開情報のため、プレイヤー間のインタラクションは強いです。
ルールはシンプルですが、じっくり楽しめるゲームです。元の「リシュリー」が2人用ゲームだったこともあり、2人でプレイするのがベストかもしれません。
タイトル | Spirits of the Forest |
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発行年 | 2018年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 20分 |
デザイナー | Michael Schacht |
BGGリンク | Spirits of the Forest | BGG |