タイガー&ドラゴンは、カンフー対決をテーマにした2~5人用のゲームです。伝統ゲーム「ごいた」の流れを汲んだ牌ゲームで、自分の手札をいち早く出し切ることを目指します。
タイガー&ドラゴンについて
牌は1~8までが、その数字だけ入っています。(1が1つ、2が2つ、8が8つといった感じ)奇数は赤、偶数は赤になっており、その他にドラゴン(赤)とタイガー(青)があります。
さらに個人ボード5枚と、今回のルールを決める戦場カード、得点チップ、スタートプレイヤーマーカーがあります。
各プレイヤーは個人ボードを受け取ります。
そして、今回の得点ルールとなる戦場カードを決めます。これにより、上がったときの得点が変わります。
その後、プレイ人数に応じた枚数の牌を取ります。どの人数で遊んでも牌が余るようになっています。余った牌は、中身を見ずに避けておきます。
ゲームの流れ
ゲームの目的は自分の牌をすべて出し切ることです。
そのため「攻め」と「受け」を繰り返します。
「攻め」では好きな牌を1枚上段に置きます。「受け」では、攻めで出された牌と同じ数字を下段に置きます。受けることができたならば、今度はそのプレイヤーが攻めます。
受けられない、または受けたくない場合はパスします。
自分の攻めを誰も受けなかった場合、1周ボーナスが入ります。その場合、好きな牌を裏向きで1枚受けの列に置き、それから攻めることができます。
ドラゴン牌(赤)は奇数の牌すべてを受けることができます。同様にタイガー牌(青)は偶数の牌すべてを受けることができます。
ただし、ドラゴン牌・タイガー牌で攻めると、同じ色の数字ならばどれでも受けることが可能です。
これを繰り返し、誰かがすべての牌を出し切ることができれば上がりです。
今回の戦場カードに従って、得点を獲得します。
ゲームの終了
得点チップを10枚以上集めることができれば、そのプレイヤーの勝利です。
ごいたとタイガー&ドラゴンの比較
「攻め」と「受け」を繰り返して、すべての牌を出し切るという流れは同じです。
ただ、ただのリメイクにとどまらない違いがあります。
牌の構成
ごいたは将棋のコマと同じように王や飛車、角が2枚ずつ、金銀が4枚ずつ、しが8枚といった感じで合計32枚が入っています。
タイガー&ドラゴンは、それぞれ数字分だけ枚数が入っており、さらにタイガーとドラゴンがあるため、合計38枚です。
牌の置き方
ごいたでは上段に「受け」、下段に「攻め」を置きます。
タイガー&ドラゴンはその反対なので、ごいたに慣れている人は最初間違いやすいです。
プレイ人数
ごいたは2対2のチーム戦のため、4人で遊ぶのが基本です。
タイガー&ドラゴンは個人戦なので2~5人まで遊ぶことができます。また、ごいたと同じように2対2のチーム戦で遊ぶことも可能です。
1周ボーナス
タイガー&ドラゴンでは、自分の攻めに対して、他全員がパスした場合、1周ボーナスとして得点チップがもらえます。
ごいたにはそのようなルールはありません。(1枚裏で出すことができるメリットがあるだけです)
得点
ごいたでは何で上がると何点というのは固定です。また、配り直しなどのルールもあります。
タイガー&ドラゴンでは、戦場カードで得点が決まるため、たとえ同じ牌で上がったとしてもルールによって得点が変わります。
見えない牌
ごいたは配りきりのため、すべての牌が登場します。
タイガー&ドラゴンでは余りの牌があり、それを確認することはできません。そのため、どの牌が使われていないかに運要素があります。
ごいたとはまた違うゲーム
遊んでみた感想としては、タイガー&ドラゴンのほうが、よりライトに遊びやすく仕上がっています。運要素があるため、ガチガチにもならず、プレイ人数の幅も広いため、どんなシーンでも遊びやすいです。
タイガー&ドラゴンは戦場カードによって、得点ルールが大きく変わるため、いろいろなやり方で遊んでみたい人におすすめです。
個人的にちょっと残念だったのが、牌が混ぜづらいところです。
毎回裏向きで牌を混ぜることになるのですが、すぐにひっくり返ってしまうため、なかなか上手く混ぜることができません。
些細なことですが、繰り返し遊ぶとなると、ちょっとストレスに感じるかもしれませんね。
タイトル | Tiger & Dragon |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 20分 |
デザイナー | Hashimoto Atsushi |
BGGリンク | Tiger & Dragon | BGG |