キングイズデッド(The King is Dead: Second Edition)は、王が死んだ後に権力争いを行う2~4人用のゲームです。「シャムの王」のリメイクである「キング・イズ・デッド」の第2版にあたり、ルールにいくつか変更点があります。
キングイズデッド新旧の変更点
マップ
世界観が変わっているため、マップにも違いがあります。
1版ではスコットランド、ウェールズ、ローマン・ブリテンの3勢力でしたが、2版ではスコットランド、ウェールズ、イングランドになっています。
また、2版のボードには、1版にはなかったフランスが追加されています。(不安定ディスクを置いておくだけですが)
侵略の条件
1版ではサクソン人の侵略が4回行われるとゲーム終了でしたが、2版ではフランス人の侵攻が3回行われるとゲーム終了です。
陰謀アクションカード
1版にはなかった陰謀アクションカードが加わりました。(基本ルールでは不使用)
1版では毎回同じカード構成でゲームを行っていましたが、2版では共通の5枚にランダムで3枚のカードが配られることになり、プレイヤーごとの差がでるようになりました。
また1版にあったモルドレッドバリアントがなくなりました。
ザ・キング・イズ・デッドについて
ゲームボードに初期配置としてコマを置いていきます。コマはスコットランド(青)、ウェールズ(赤)、イングランド(黄)の3種類です。ボード左右に8枚の地域カードをランダムに並べます。
各プレイヤーは同じ構成の8枚のアクションカードを受け取ります。また、ランダムに2個ずつコマを受け取ります。
手番ではカードを1枚プレイするか、パスを行います。ソフトパスなので、全員が連続でパスをするまで手番が回ってきます。
カードをプレイした場合、その効果を実行した後、ボード上にあるコマ1個を手元に持ってきます。また、プレイしたカードは重ねて場に置いておきます。自分では確認することができますが、他のプレイヤーがどのカードをプレイしたかは確認できません。
権力闘争の解決
全員が連続でパスした場合、該当地域での権力闘争が行われます。
もっとも番号が小さい地域のマジョリティをチェックします。単独1位の派閥があれば、その色の支配ディスクを置きます。
単独1位がいない、または1つもコマが置かれていない場合は、不安定ディスクが置かれます。3つ目の不安定ディスクが置かれるとそこでゲーム終了です。
権力闘争が解決した地域カードを裏返します。
ゲームの終了
ゲームの終了パターンは2種類です。
フランスに侵略された場合
不安定ディスクが3枚置かれると、そこでゲーム終了です。
手元にある赤黄青のセットの数がもっとも多いプレイヤーの勝利です。同点の場合は最後にアクションを行ったプレイヤーが勝利します。
王の即位
フランスに侵略されなかった場合、8ラウンドを行うとゲーム終了です。
ボード上にある支配ディスクを数え、3つの派閥の順番を決めます。
1位の派閥のコマを手元に1番多く持っているプレイヤーの勝利です。
同点の場合は、2位の派閥のコマを多く持っている方です。それも同点の場合は、最初にアクションカードを使い切っていた方のプレイヤーが勝利します。
シンプルでシビアなエリアマジョリティ
シンプルなエリアマジョリティです。ただし、始まってしまえば運要素がなく、しかも最大で8アクションしか行えないため、一手の重みがかなりあります。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間ほどでした。陰謀アクションカードは使っていません。
アクションカードは全員同じで、複雑な効果もありません。すべてアイコンなので、最初に簡単な説明を受ければすぐに遊ぶことができます。
勝ちそうな派閥のコマを手元に持ってくるのが基本的な流れなのですが、持ってることでボード上のコマが減ってしまうのが悩みどころです。肩入れすればするほど、ボード上のコマが少なくなってしまうため、勢力が弱まってしまいます。
また、フランス人による侵略で終わる可能性があるのもポイントで、人によっては積極的に引き分けを起こそうとしてきます。そういったいろいろな思惑が絡みつつ、戦況がどんどん変化していきます。
8回決算があるのにアクションカードが8枚しかないため、どこで何をするかが、とても悩ましいゲームです。また、バランス的に3人で遊ぶのがよさそうです。
タイトル | The King is Dead: Second Edition |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
デザイナー | Peer Sylvester |