「ザッツ・ノット・ア・ハット!(That’s not a hat)」は、記憶力を問われるメモリー系のゲームです。2023年ドイツ年間ゲーム大賞の推薦リスト入りを果たし、現在は日本語版が発売されています。
ザッツ・ノット・ア・ハット!について
110枚のカードには、さまざまなイラストが描かれています。裏面には右か左かどちらか向きの矢印が描かれています。
表向きの山札を作り、そこから各プレイヤーに1枚ずつ、表向きでカードを配ります。カードはイラストのみで名前は書かれていないので、適当な名前をつけましょう。
スタートプレイヤーは山札の1番上からカードを引き、それを裏向きにして、すでに手元にあるカードの上側に置きます。
その後、もともとあったカードを裏向きにして、矢印の方向の隣のプレイヤーに渡します。このとき「これはステキな帽子です」「これはカッコいいギターです」などと名前を宣言します。
カードを渡されたプレイヤーはそれが正しいと思ったら、それを受け取り、自分のカードの上側に置きます。
それからすでに手元にあったカードを裏向きにして、同じように矢印の方向のプレイヤーに渡します。
基本的には、この繰り返しです。
ただし、渡されたカードが嘘だと思ったら受け取りを拒否します。
- カードが嘘だった → 渡したほうのプレイヤーに
- カードが本当だった → 渡されたほうのプレイヤーに
ダウトの宣言があった場合、間違っていたほうのプレイヤーにそのカードが行きます。このカードが失点です。ゲームから除外しておき、マイナス点を示すために取っておきます。
マイナスのカードを受け取ったプレイヤーは、新たに山札からカードを引き、全員がそれを確認したならば裏向きにして、矢印の方向のプレイヤーに渡します。
これを繰り返し、誰かが3枚マイナスのカードを受け取ったならばゲーム終了です。
受け取ったカードの枚数がもっとも少ないプレイヤーの勝利です。
得意不得意がはっきり出るゲーム

記憶力が重視されるゲームなので、得意不得意がはっきり出ます。
プレイヤー人数+1枚だけ覚えればいいのですが、カードが動いたり、新たなカードが加わったりすることで、どんどん記憶が混乱していきます。
今回は4人で遊んでみましたが、驚くほどすぐにわからなくなりました。
ただ、もし忘れてしまっても、適当な名前を言って相手に受け取ってもらえれば成功なので、ハッタリの要素もあります。
シンプルなルールなので、普段ボードゲームを遊んだことがない人でもすぐに遊べそうです。ただし、苦手な人はとことん苦手だと思うので、好みはわかれそうです。
矢印があるおかげで、特定のプレイヤーに集中攻撃できないようになっているのはいいですね。
タイトル | That’s Not a Hat |
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発行年 | 2023年 |
プレイ人数 | 3~8人 |
プレイ時間 | 15分 |
デザイナー | Kasper Lapp |
BGGリンク | That’s Not a Hat | BGG |