ボードゲーム

[ボードゲーム] ウィンドミル・バレー 紹介

Windmill Valley
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「ウィンドミル・バレー」は、オランダを舞台にした1~4人用のゲームです。プレイヤーはチューリップ農家兼起業家となり、風車を建築、改良し、チューリップの球根を購入して植え付け、誰よりも多くの勝利点集めることを目指します。

ウィンドミル・バレーについて

ボードゲームのウィンドミル・バレー

ゲームボードにカードやタイル類などを配置します。

各プレイヤーは農場ボードと風車ボードを受け取ります。

農場ボードではチューリップの球根を保管したり、畑に植え付けたりします。また、上辺に助手、下辺に契約を差し込みます。

1枚のカードに2つの使い道があります。

風車ボードには2つの大きさの異なる歯車がついています。大きい歯車には5個、小さい歯車には6個のアクションが描かれています。手番では歯車を回転させてから、ボード中央に来たアクションのうち、いずれか1つを実行します。

このゲームでは終了条件を満たすまで手番を繰り返します。

各手番は以下のステップで構成されます。

  1. 防潮門の調整
  2. 水位の調整
  3. 歯車の回転
  4. アクションの実行

手番の流れ

ボドゲのウィンドミルバレー

1.防潮門の調整

このステップには3つの選択肢があります。

  • 変更しない
  • 防潮門を閉じる
  • 防潮門を開く

防潮門を閉じる場合、コストなしで防潮門マーカーを下げることができます。

防潮門を開く場合、コストを支払い防潮門マーカーを上げます。

防潮門を開閉することで、歯車のスピードが1~3のどれになるかが決まります。

2.水位の調整

防潮門マーカーの位置に従って、水位を調整します。

3.歯車の回転

大きい歯車を時計回りに回転させます。このとき道具トークンを使うことで、回転させる速度を調整できます。ただし、最低でも1は移動させなければなりません。

大きい歯車には赤いスポークが1つあります。これが1回転するとカレンダートラック上のプレイヤーマーカーが1つ進みます。トラックの最後まで誰かのマーカーが進むと終了トリガーが引かれます。

4.アクションの実行

中央にある2つのアクションのうち、いずれか1つを実行します。

水位の低下 水位を低下させることでお金や勝利点を得る。
歯車の強化 場にある強化タイルを獲得し、自分の歯車を強化する。
助手の雇用
契約の獲得
場にあるカードを獲得し、助手か契約として農場ボードに差し込む
風車の建設 農場ボードから風車コマを1個取り、メインボードに配置する。この際、隣接する畑から利益を得る。
市場の訪問 市場エリアにあるプレイヤーマーカーを移動させ、さまざまな利益を得る。
植え付け 保管庫にあるチューリップを畑に植え付ける。
海外貿易 海外貿易カードにチューリップの球根を置くことで利益を得る。

ゲーム中に登場するのは、上記の7つのアクションです。

強化することでアクションをしつつお金を得たり、アクションの回数を増やしたり、手番で両方の歯車のアクションができるようになったりします。

助手は「~すれば…を得る」というようにゲーム中のアクションを強化します。契約は「~ならば○点」といった感じで終了時に得点をもたらします。

ゲームの終了

誰かがカレンダートラックのゴールまで到達したら、現在のラウンドを完了させ、さらにもう1手番ずつ行いゲーム終了です。

最終得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーがゲームに勝利します。

どんどんできることが増えていく

ボードゲームのウィンドミルバレー

2つの歯車が目を引く見た目もきれいなゲームです。

今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで3時間ほどでした。

ゲーム開始時、各プレイヤーは手番順の逆順に初期農場強化カードを受け取ります。このカードはどれも強力な効果で、いわゆる個人能力となります。

水位を調整し、歯車を回し、アクションを実行の繰り返しなのですが、この歯車がなかなか悩ましいです。左右で大きさが異なるため、毎回異なる組み合わせからアクションを選ぶことになります。

しかも強化することでアクションが上書きされていくため、どこから上書きしていくかも悩ましいです。+と描かれたタイルだと両方のアクションができるため、後半になるにつれ、どんどんできることが増えていきます。

さらにチューリップを植えたときのボーナスや風車を建設したときのボーナス、海外貿易で追加でアクションが行えるため、一手番あたりの時間も長くなりがちです。

その上、助手による「~すれば…」という効果も加わってくるため、どうしても処理が複雑化し、すべてを漏れなく行うのが難しくなってきます。

ただ、いろいろなところが、どんどん強化されていくのはシンプルに気持ちがよく、プレイしていて楽しいです。得点方法もいろいろあるため、各自が独自路線で進むことが可能です。

誰かがカレンダートラックを進めると終了トリガーが引かれるところもポイントで、周りの状況をよく見つつ、あとどのくらいでゲームが終わりそうかにも注意を向ける必要があります。

言語依存はなく、アイコンもそれほど複雑なものはないので、1度プレイすれば、ほぼ理解可能です。

いろいろある選択肢の中から最善手を選んでいく、とても悩ましいゲームです。妨害する要素はほとんどないため、気持ちよくゲームを進めることができます。

タイトル Windmill Valley
発行年 2024年
プレイ人数 1~4人
プレイ時間 45~90分
デザイナー Dani Garcia
BGGリンク Windmill Valley | BGG
ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。