ウォレットは本物の財布がコンポーネントとして入っている2~7人用のゲームです。IDカードによって勝利条件が決まり、それを目指して財布からカードを抜いたり、入れたりします。
ウォレットについて
各プレイヤーは特殊カードを2枚と、メインカードを5枚受け取ります。さらに場にあるコインを1枚ずつめくり、その価値が1番低かったプレイヤーがスタートプレイヤーになります。
財布にはメインカード、追加IDカード、得点トークンが入っています。
他に6枚の砂時計カードが場に並んでいます。
手番でできることは、以下の4つのうちの1つです。
- 財布からメインカード1枚を引く。
- 財布に手札のメインカード1枚を入れる。
- IDカードを購入する。
- 砂時計カードを1枚裏返す。
メインカードには、IDカード、お金カード、ジュエリーカードがあります。これを上手いこと調整して、IDカード1枚、所持金が500以内、通貨の種類が2種類以下を目指すのが基本です。ただし、所有するIDカードによって、この条件が変わることがあります。
手番が一巡すると砂時計が1枚裏返ります。これがすべて裏返るとラウンド終了です。
このとき、条件を満たしていないと有罪になります。無罪の場合は、所持金の順位に応じて得点トークンを受け取ります。
特殊カードは手番の開始時に実行するもの、ラウンド終了時に実行するものなどさまざまです。他のプレイヤーからカードを奪ったり、全員で交換したりといった効果があり、状況を大きく動かします。
これを3ラウンド行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
早くなんとかしないと!
実際の財布を使用するめずらしいゲームですが、やることは分かりやすいです。
運要素も強く、上手いこと自分の手札にあったIDが引けるかどうかがポイントになってきます。
今回は4人でプレイしてみました。
1ラウンド目はわたしの手札はお金しかなく、まったく方針が立たなかったため、アクションでIDカードを購入しました。すると、次の手番でさっき買ったIDカードを引いてしまい「おいっ!」となります。そのIDは2枚持てないので、次の手番で財布に戻します。
こんなことをしているうちに、他のプレイヤーは着々と条件をそろえていって、1ラウンド目は有罪で終わりました。
2ラウンド目、3ラウンド目は条件は満たせたものの、所持金の差で負けてしまいます。
結果、14対5対5対4と1人が圧勝しました。
財布からカードを抜くという仕掛けは面白いのですが、運要素は強めで、勝ってもあまり「してやったり感」はありません。一応、IDの隠匿要素はありますが、そこまで注意を払わなくても自分の条件さえ満たせば勝てるので推理要素は薄いです。
カードを取った、取られたで盛り上がれるようなメンバーで遊びたいパーティ系のゲームです。