ゼンマスターはバランス良く勝ったり、負けたりする必要があるカードゲームです。手札からカードを1枚ずつ出し、もっとも大きい数字の人は黒い棒を、もっとも小さい数字の人は白い棒を受け取ります。
どちらの棒もマイナス点なのですが、反対の色を獲得するともう一方の色は相殺されます。ラウンドが終わったときに、できるだけ棒を持っていないことを目指します。
ゼンマスターについて
手札となるカードは1~50まであります。スートはなく、重複する数字もありません。
他に得点カードがあります。得点カードには受け取る棒(黒・白)の本数が書かれています。
各プレイヤーに手札を9枚ずつ配ります。
あまったカードは使用しません。
ゲームの流れ
トリック開始時に得点カードをめくります。
リードプレイヤーから1枚ずつカードを出していきます。
全員がカードを出したら、もっとも大きな数字を出したプレイヤーは得点カードに書かれているだけの黒い棒を、もっとも小さな数字を出したプレイヤーは同じように白い棒を受け取ります。
このとき、反対の色は相殺されます。
たとえば、すでに黒い棒を5本持っているときに、白い棒を4本取ることになった場合、黒い棒4本を返します。
もっとも大きな数字を出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。そして、新たに得点カードをめくります。
9トリック行うとラウンド終了です。
持っている棒の本数が得点になるため、何かに記録しておきます。
ゲームの終了
人数分ラウンド行うと、ゲーム終了です。
合計得点がもっとも低いプレイヤーの勝利です。
勝ちすぎず負けすぎず
作者はライナー・クニツィアで、さまざまなタイトルでリメイクされています。
- 綱渡り(Drahtseilakt)
- フィフィティフィフティ(Fifty Fifty)
- カップル危機一髪(Relationship Tightrope)
- 陰陽(Yin Yang)
さらに2021年09月には「オッドソックス」として日本語版が発売されます。
ジャンルはモノスートのトリックテイキングといった感じです。スートがないため、トリックテイキングに慣れていない人でも遊びやすいです。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで30分ほどでした。
最終的に棒が1本もない状態が理想のため、バランスよく調整していく必要があります。
ただし、何本取るかは得点カードがめくられて初めて分かるため、なかなかコントロールできません。
スートや切り札がないため、手札運によるところは大きいのですが、手軽なカードゲームとして楽しむ分には問題なさそうです。
いくつもリメイクされているゲームですが、実は細かいところが異なっています。
たとえば、ゼンマスターや陰陽では得点カードの数字が白と黒で違います。それに対して綱渡りでは赤と青の数字が同じです。
また、綱渡りには特殊カードとして各色の0のカードがあり、これがめくられるともう1枚カードをめくり、その色の数字はキャンセルされてしまいます。
オッドソックスは綱渡りのリメイクなので、得点カードはこちらのバージョンになっているようです。
元のルールである同じ数字の方が見通しが立てやすそうですね。
タイトル | Zen Master |
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発行年 | 2010年 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Reiner Knizia |
BGGリンク | Zen Master | BGG |