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アルナックの失われし遺跡とデューン 砂の惑星:インペリウムの比較

アルナックデューン
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「アルナックの失われし遺跡」と「デューン 砂の惑星:インペリウム」は同じ頃に日本語版が発売され、どちらもデッキ構築+ワーカープレイスメントということでよく比較ます。

今回はさまざまな面から2つのゲームの違いを見ていきます。

アルナック・デューン比較

ボードゲームのアルナックの失われし遺跡

発売時期

「アルナックの失われし遺跡」は2020年発売で、2021年2月にホビージャパンから日本語版が発売されています。

「デューン 砂の惑星:インペリウム」は2020年発売で、2022年4月にアークライトから日本語版が発売されています。

どちらも2020年に発売されたゲームですが、日本語版が出た時期が1年以上違うため、アルナックのほうがだいぶ先に出たイメージがあります。

基本情報

アルナックは1~4人用で、人数×30分がプレイ時間の目安で、定価は7,700円(税込)です。

さまざまな方法(主に研究トラック)で得点を集め、最終的に合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。

デューンは1~4人用で、60~120分がプレイ時間の目安で、定価は7,480円(税込)です。

誰かが10点を獲得したらそのラウンドでゲーム終了で、もっとも合計得点が多いプレイヤーの勝利です。または10ラウンド行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。

アクションの種類

アルナックでは7つあるメインアクションのうち1つを実行し、フリーアクションを好きなだけ実行します。

  • 場所の発掘
  • 新たな場所の発見
  • 守護者の撃退
  • カードの購入
  • カードのプレイ
  • 研究
  • パス

ハードパスのため、パスを宣言したらそのラウンドではもうアクションはできません。

デューンではカードをプレイしてワーカーを配置を繰り返します。プレイしたカードのアイコンにより、ワーカーを置けるアクションエリアが決まります。

ワーカーの扱い

アルナックではワーカーの数は2個で固定です。

ワーカーを配置する際はカードを使用します。このときカード自体の効果は発動しません。対応するカードがない場合は2金支払うことで配置できます。

デューンではワーカー2個でスタートしますが、ゲーム中のアクションで3個まで増やせます。

ワーカーの配置とカードのプレイはセットになっており、どちらの効果も発動します。対応するカードがない場合は配置できません。下手に圧縮すると選べないアクションが出てきます。

手札によってはワーカーは残っているものの、配置するところがないといったケースもあります。

デッキ構築要素

アルナックではアクションでカードを購入します。

その際、アイテムカードのコストはお金、遺物カードのコストは方位磁針で支払います。アイテムカードは購入したらデッキの下に入りますが、遺物カードはプレイエリアに置かれ、即座に効果を発揮します。

処理も独特でデッキは「このラウンドで残ったカード→新たに獲得したカード→前のラウンドで使用したカード」の順番になります。そのため、新たに獲得したカードは以降で出やすくなります。

デューンではアクション後にカードを買えるタイミングがあります。

残った手札をすべて公開し、そこに書かれたコストを合計して、好きな枚数のカードを購入できます。

デッキの処理は一般的なやり方で、カードを引く際に山札がなくなったら捨て札をシャッフルして新しい山札を作ります。

アルナックはそこまでデッキが回らないため、デューンのほうがデッキ構築感は強いです。

拡張セット

アルナックは2021年に「Lost Ruins of Arnak: Expedition Leaders」という拡張セットが出ており、日本語版の発売も予定されています。

モジュラータイプの拡張セットで新しいカードが加わったり、プレイヤーごとに個人能力が加わったりします。

デューンは2022年に「Dune: Imperium – Rise of Ix」という拡張セットが出ており、さらに「Dune: Imperium – Immortality 」という2つ目の拡張セットも発売を予定しています。

現時点、こちらの日本語版はまだアナウンスされていません。

両者を比較してみて

ボドゲのデューン

どちらもカードを使ってワーカーを配置という点は同じです。

ただし、デューンがカードプレイと配置がセットになっているのに対して、アルナックはカードプレイか配置になっているため、1ラウンドにおける手番数が変わってきます。

どちらも規定のラウンド数でゲームが終わるようになっていますが、デューンの場合は条件を満たすことでもっと早く終わる可能性があります。

デッキ構築要素でいうとデューンのほうが強いです。

デッキのリシャッフルが入るため、同じカードを使う機会が何度もあります。アルナックは特殊な処理のため、同じカードを何度も使う機会はそうありません。

また、アルナックでワーカーが配置できないことはまずありませんが、デューンではまあまあ起こりえます。というのも、カードで縛られる上にスペースによってはコストが必要になるため、どこにも置けないことが起こります。

実際に遊んでみた感覚としてはアルナックのほうがアドリブ感が強いです。ランダムに登場するカードや守護者に左右されるため、見通しを立てて動くよりかは、そのときの最善手を選んでいく感じです。

デューンはどこが得点になるかわかっているため、「これをやってからあっちをやる」といった見通しが立てやすいです。10点取れば終わりというのも単純明快でわかりやすいです。

テーマやプレイ感も異なるため、どちらが上位という感じでもありません。遊ぶ人によって好みは分かれそうです。

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ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。