ビール侯爵は自分の領土でビールを造り、そこから得た収入で新たな施設や宮殿を建てていく2~5人用のゲームです。ゲームの目的は個人ボードの6マスすべてを宮殿にすることです。ただし、宮殿は何も生産しないため、どこで施設を切り替えていくかのタイミングが重要です。
ビール侯爵について
各プレイヤーに個人ボードを渡します。個人ボードは6マスあり、下3マスは最初から清水、大麦、ホップが生産できるようになっています。また、構成が同じデッキを1セットずつ持ちます。
メインのゲームボードには醸造所ごとに原材料が描かれており、その組み合わせを納めることで収入が得られます。価格は需要と供給によって上下します。
ゲームは終了条件を満たすまで以下のラウンドを繰り返します。
ラウンドの流れ
1.カードのドロー
自分のデッキから3枚カードを引きます。
2.収穫
畑から原材料を収穫します。
3.商品の売却
ターンオーダーに従って商品を売却します。
4.建物の建設
コストを支払い、手札の建物を最大2枚まで建てます。
5.ディスカードフェイズ
1枚のみを手札に残し、残りは好きな順番でデッキの下に戻します。
6.価格の調整
供給量によって相場価格を調整します。
ゲームの終了
誰かが宮殿を6個建てると、そのラウンドでゲーム終了です。
6個建てたプレイヤーがゲームに勝利します。同ラウンドに建てた人が複数いる場合は所持金の多い方が勝ちです。
拡大してから縮小する
建物を建てることで、どんどん生産量が増えていきますが、終わるにつれて生産量が0に近づいていきます。この辺りはドミニオンを思い浮かべると分かりやすいですね。途中までは強化して拡大再生産しつつ、あとは得点化していくという流れです。
シャッフルせずに任意の順番でデッキの底に戻すというのは、最近でいうとイーオンズ・エンドっぽいです。
プレイヤー同士のからみ、いわゆるインタラクションは商品の売却にしかないため、ソロプレイ感は強いです。攻撃要素などもないため、上下する価格をよく見つつ、手元でパズルを組み立てていくプレイ感です。
宮殿の価格は建てる度に上がっていくため、どこまで拡大していくかの見極めが重要です。また、6枚の宮殿は建てるべき場所が決まっているため、どの順番で施設をつぶしていくかもしっかり計画を立てなければなりません。そのためにはどの順番でカードを戻すかも重要になってきます。
ドミニオンの登場により、デッキ構築ゲームがたくさん出てきた中で、フリードマン・フリーゼが産み出した変わり種です。かなり変わったプレイ感ですが、計画立てて生産していくのが好きな人にオススメです。
タイトル | Fürstenfeld |
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発行年 | 2010年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Friedemann Friese |