メカニクス別のボードゲーム紹介の第3弾です。今回は「協力」「チーム戦」「紙ペン」「プレイヤー別固有能力」「ヴァリアブルフェイズオーダー」について取り上げています。
協力(Cooperative Game)

プレイヤー全員で協力してクリアを目指すゲームです。一般的なゲームと違い、プレイヤー間での勝敗はつきません。
パンデミック
ウィルスの世界的流行を防ぐために、衛生兵や科学者、研究員といった役職となり世界を救うゲームです。地図上に感染を広げていくウィルスに対処しつつ、ワクチンの完成を目指します。
協力ゲームの代表作で、テーマを変えたさまざまなバージョンのパンデミックが発売されています。
スピリットアイランド
プレイヤーは島に住む精霊となり、開拓を試みる人間たちの撃退を目指します。さまざまな能力をもつ8種類の精霊のいずれかとなり、どんどん島に増えていく人間を倒していきます。
ルール量が多く、処理も複雑で、なおかつ高難易度というハードルが高い協力ゲームです。
タイムストーリーズ
時間エージェントとして、さまざまな時間を行き来し、ミッションクリアを目指すゲームです。プレイヤーは、そこに住む人物の体を借りて、調査を行ったり、移動を行ったり、任務遂行を目指します。
たくさんの拡張が出ており、拡張ごとに世界観やゲーム性も大きく変わります。

チーム戦(Team-Based Game)

いくつかのチームに分かれて対戦するゲームです。同人数で2つのチームに分かれることもあれば、1人対その他全員といった組み合わせもあります。
ティチュー
2対2のペアで遊ぶ4人用のカードゲームです。ゴーアウト系、大富豪系と呼ばれる、すべての手札を出し切れば勝ちというルールです。カードの出し方が7種類あり、さらにそれを無視して出せるボムという特殊役があります。
プレイが始まる前にグランドティチューやスモールティチューといった宣言ができ、成功すると得点が増えますが、失敗するとマイナスになります。
コードネーム
2対2や3対3というふうに2つのチームに分かれて遊ぶゲームです。さまざまな言葉が書かれたカードを5×5の25枚並べます。それぞれのチームの代表者はめくって欲しいカードに共通するようなヒントを出し、チームメイトに選んでもらいます。
このとき、相手チームのカードをめくってしまうと相手側の得点になってしまいます。また、暗殺者を選んでしまうとその時点で負けです。
デクリプト
コードネームと同様に2つのチームに分かれて遊ぶゲームです。各チームは衝立に差された4枚のキーワードを確認します。そのキーワードを秘密コードに書かれた順番に選んでもらえるようにヒントを出していきます。ただし、相手チームもそれを聞いており、キーワードがバレてしまうと負けてしまいます。
そのため、味方には伝わるように、相手には伝わらないような絶妙な難易度のヒントを考えなくてはなりません。

紙ペン(Paper and Pen)

文字通り、ペンを使って紙に書き込んでいくタイプのゲームです。近年の流行の1つでもあり、さまざまなゲームが紙ペン化されています。
Welcome to
シートに数字を書き込んでいくことで、住宅街を作っていくゲームです。3つの山札があり、そこから1枚ずつカードをめくります。プレイヤーはその3つのうちの1つを選んで自分のシートに書き込みます。
また、カードにはアクションもセットになっており、数字を書きつつ、そのアクションも実行していきます。
カートグラファーズ
地図を作成していく紙ペンゲームです。マス目が書かれたシートに、地形を書いていきます。大きな特徴はモンスターカードで、これが出ると他のプレイヤーのシートに書き込むことができます。
通常ならば得点を伸ばすような配置を考えますが、モンスターの場合は得点が伸びないような配置を考えなければならないため、一風変わった思考が要求されます。
ガンツ・シェーン・クレバー
手番プレイヤーは6個のダイスを振ります。その中から1つを選び、自分の用紙の対応する場所に記入します。1つを選んだら残りを振り直し、またダイスを選んで書き込んでいきます。これを3個分行います。
他のプレイヤーは今回使われなかったダイスを1つ選び、それを自分の用紙に書き込みます。最後にカテゴリーごとの得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。

プレイヤー別固有能力(Variable Player Powers)

プレイヤーごとに異なる能力を持つタイプのゲームです。能力によってプレイングが変わってくるため、リプレイ性が高いものが多いです。
テラフォーミングマーズ
火星開拓をテーマにしたゲームです。選ぶ企業によって、さまざまな能力を持つことができます。拡張が出るたびに企業カードが増えている上、ファンが作った非公式の企業カードも多数あります。
ゲーム内容には直接関係しないような個人ボード、3Dトークンといったグッズ関係も充実しています。
ガイアプロジェクト
テラミスティカのシステムをベースにした宇宙開拓のゲームです。プレイヤーはさまざまな能力を持つ種族を使用します。種族ごとに個人ボードが違うため、ゲームの進め方も大きく変わってきます。
固定マップであったテラミスティカに対して、ガイアプロジェクトはモジュラーボードになったため、毎回違ったマップで遊ぶことができます。
サイズ-大鎌戦役-
架空の東欧を舞台にした戦略ゲームです。プレイヤーは各勢力のキャラクターとなり、ワーカーを派遣しながら拡大再生産を行っていきます。
メックという機械兵器が登場しますが、戦争を起こすと民心が離れてしまいます。そのため、迂闊に戦闘ができないようになっています。手番では個人ボードにある4つのアクションのうち、いずれか1つを実行すればいいので、やるべきことは分かりやすいです。

ヴァリアブルフェイズオーダー(Variable Phase Order)

ラウンドごとに実行されるフェイズの順番や内容が変わります。たとえば、プエルトリコでは開拓者や市長といった役割を選ぶことで、そのラウンドで行われるアクションが決まります。
プエルトリコ
BGGランキング1位に長年にわたって君臨し続けた名作です。さまざまな効果を持つ建物を個人ボードに建設していき、作物を生産して、売却したり、得点に変えたりしていきます。
アクションを実行する際に、誰が得をするのか、または損をするのかをよく見極めてゲームを進めていく必要があります。
レースフォーザギャラクシー
宇宙開拓をテーマにしたカードゲームです。全員共通のアクションカードを持っており、ラウンド開始時に2枚を裏向きで出します。あとはⅠの探査アクションから順番に行っていきます。
そのアクションを選んだ人にはボーナスがつき、誰も選ばなかったアクションは飛ばされます。
ローマに栄光あれ
1枚のカードをさまざまな方法で使っていくカードゲームです。個人ボードにカードを差し込んでいくのですが、辺によって用途が違います。
手番ではカードを選んでアクションをするか、ドローするかを選びます。他の人がアクションを行ったときに、同じアクションカードを出すことで手番ではないプレイヤーもアクションができます。

