メカニクス別のボードゲーム紹介の第2弾です。日本での通称と英語での表記が異なるものもあるので併せて紹介していきます。

アクションポイント (Action Points)

手番に1アクションだけするのではなく、ポイント分だけのアクションを行います。アクションによって消費ポイントが異なる場合もあります。日本ではAP制などと表記することがあります。
ティカル
ジャングルの中を探検して、神殿を発掘したり、財宝を見つけたりします。一手番に10アクションポイントもあるため、今どのくらい使ったのかが若干分かりづらいです。
ハンザ・テウトニカ
豪商として富と信望を集めながら、自分の勢力を広げていきます。個人ボードを成長させることで、さまざまな能力が強化されていきます。最初は2APですが強化していくことで最大5APまで増えます。
アンドロイド:ネットランナー
ハッカーと大企業に別れて争う2人用のLCG(リビングカードゲーム)です。専門用語が多かったり、それぞれルールが違ったりと、さまざまな特徴があるゲームですが、AP制でもあります。ランナーは4アクション、コーポは3アクションと、できる回数が異なります。

ピックアンドデリバリー(Pick-up and Deliver)

日本では通称ピックアンドデリバリーですが、英語ではピックアンドデリバー(Pick-up and Deliver)です。マップ上にある資源を別のマスに送り届けることで、得点や収入が得られます。内容的に鉄道がテーマのゲームが多いです。
蒸気の時代
鉄道をテーマにしたゲームで、さまざまな拡張マップが出ている人気作です。マップ上に線路タイルを配置して、駅と駅を結び、商品を輸送することで収入を増やします。拡大すればするほど経費の支払いが増えていくため、終始シビアな資金繰りを要求されます。
ネビュラ
探検家として資源を集め、建物を建設して村を発展させていきます。建設現場まで資源のルートをつなげることで、建物を建てることができます。ゲーム終了時に残ってしまった資源はマイナス点になってしまうため、計画立ててゲームを進めないと大変なことになります。ネビュラはAP制でもあります。
ブルームサービス
魔女としてマップ上を移動して、薬品を配達します。ラウンド開始時に使用するアクションカードを選び、手番ではそれを使ってアクションを行います。このとき、最初に出した人のカードを持っていた場合、必ず出さなければなりません。「魔法にかかったみたい」のボードゲーム版です。

ロンデル (Rondel)

円形にアクションマスが描かれており、その上のコマを動かすことで移動先のアクションを行います。一定マスまでの移動は無料で、さらに移動させたい場合は追加コストがかかります。
インペリアル
投資家として世界の大国を裏側から操ります。どの国を扱うかはゲーム開始時に決まっている訳ではなく、もっとも債券を持っている人が動かす権利を得ます。そのため、ゲーム中に担当する国家が変わります。運要素がないゲーマーズゲームです。
古代(Antike)
古代国家の主として、資源を産出して、軍備を拡張したり、神殿を建てたりしていきます。「保有都市が5個」「保有神殿が3個」といった条件を満たすことで人物カードを獲得します。一定枚数の人物カードを集めると勝利です。ルールを洗練させた古代Ⅱや2人用の古代/決戦などもあります。
ナヴェガドール
15世紀ポルトガルの商家となり、未知の海域に航海に出ます。手番では植民地を作ったり、船を建造したり、マップ上の船コマを進めていきます。細かいルールは多いですが、手番でやることはシンプルなので1度プレイすればすぐに理解可能です。

ワーカープレイスメント (Worker Placement)

ワーカーをアクションマスに配置することで、そこに描かれたアクションを実行します。人気メカニクスのひとつで、さまざまなタイプのワーカープレイスメントが登場しています。
ケイラス
さまざまな建物を建てたり、城の増築に貢献することで名声を集めます。建物が増えることで、できるアクションがだんだんと増えていきます。また、配置と実行のタイミングが異なるため、置いたアクションが実行されないこともあります。ワーカープレイスメントの元祖ともいえる作品の1つです。
アグリコラ
熱狂的なファンが多い人気作で、さまざまな拡張やシリーズが発売されています。畑を耕し、資源を集め、部屋や牧場を作っていきます。特徴は膨大な種類のカードで、ゲームごとに違った展開になります。大まかなルールが同じで、カードをなくしたカヴェルナも人気があります。
ワイナリーの四季
ワイン造りをテーマにしたワーカープレイスメントです。植樹して、ブドウを収穫し、熟成させたワインを出荷します。カード効果が強力で、場合によってはほぼワインを作らずに勝つことができるため、評価が分かれます。

ダイスプレイスメント(Worker Placement with Dice Workers)

ワーカープレイスメントの派生の1つで、ダイスをワーカーとして使います。英語での表記はWorker Placement with Dice Workers(ダイスワーカーを使ったワーカープレイスメント)となります。
マルコポーロの旅路
6種類あるアクションエリアにダイスを配置することでアクションを実行します。特徴は各自が選ぶキャラクターカードです。どれもがルールを無視するような強力効果で、プレイヤーごとに進め方が変わります。2019年にはマルコポーロの旅路2が発売されました。
トロワ
中世フランスを舞台にしたゲームです。特徴は他のプレイヤーが振ったダイスも使用可能というところです。お金さえ支払えばダイスを買うことができるため、運要素はそこまで高くありません。アイコンが分かりづらく、「トロワ語」などと呼ばれることもあります。
コインブラ
大航海時代を舞台にしたゲームです。共通のダイスプールから、使用するダイスを選び、自分のダイスホルダーにはめてアクションエリアに配置します。全員が配置したら左から順番に効果を解決していきます。ゲームの流れは個人ボードに描かれており、非公開情報などもないため遊びやすいです。
