日本語版が発売される前に「トランプ、トリックス、ゲーム!」を遊んでみました。獲得したトリックが次のラウンドの手札になるという変わり種で、他のトリックテイキングとはまた違った考え方が要求されます。
チューダー
手の形をしたコンポーネントに指輪をはめていくという見た目のインパクト大のゲームです。
ワーカーを配置して、その効果で宮廷内のコマを進め、得点を稼いでいくのが基本なのですが、面白いのがゲームごとにルールが変わるという点です。
ゲームは赤と緑のスコアリングカードと青のシナリオカードによってルールが決定するため、遊ぶ度に違ったテイストのゲームになります。ゲームが何ラウンドで終わるかもカードによって決まるのはめずらしいですね。
指輪は、はめる位置の組み合わせ(親指と人差し指のような感じ)で追加効果が得られます。
基本的な流れはコマが上手く進めるようにカードを集め、それを使って移動して得点なのですが、システム上、どうしても手番になってから考える必要があります。
というのも、自分の手番が回ってくるまでに盤面が変わってしまうことがあるためです。他の人の手番中に進むルートを考えていたのに、そのルートがなくなってしまうことがあるので、また考え直さなければなりません。
さらに指輪が他のプレイヤーに取られる可能性があるため、それにより考えていた計画がくずれてしまうこともあります。
また、物理的な問題として手が倒れやすいです。ついたて自体がそれほど安定していない上に、どんどん指輪をつけていくため、ふとした瞬間に倒れます。
といった感じで、いろいろ難点もありますが、手のコンポーネントは一見の価値がありますね。
トランプ、トリックス、ゲーム!
最近日本語版が発売され、注目が集まっているゲームです。
マストフォローのトリックテイキングなのですが、獲得したトリックがそのまま次のラウンドの手札になるというのが変わっています。そのため、全員の手札を等しくするために1人3トリックしか取れないようになっています。
3トリックを獲得したプレイヤーは、そのままカードはプレイするのですが、トリックの勝敗には関わらなくなってしまいます。
また、得点計算が1~3ラウンドと4ラウンドで異なるのも特徴です。
1~3ラウンドはカードにある足跡×獲得したスートの数で得点計算をします。
4ラウンドは足跡が関係なくなり、単純にスートごとに1枚何点という計算になります。
そのため、最終ラウンドを見越して、手札を上手く構成していく必要があります。
プレイ感はかなり独特ですね。得点を重視するか、次のラウンドに有利なカードを重視するかでトリックの取る取らないが変わってくるので、その辺の調整が悩ましいです。