ボードゲームにはたくさんの拡張セットが出ています。拡張を入れることで新しいカードや要素が増えるため、さらにそのゲームが繰り返し楽しめるようになります。
拡張セットの中には、大きくゲーム性を変えてしまうものもあります。ルールを大きく変えたり、ゲームボードを差し替えたりと元のゲームとは別のゲームと感じるものもあります。
今回は、そんなゲーム性を大きく変える拡張セットをいくつか紹介します。
ゲーム性を変えるボードゲームの拡張セット
ワイナリーの四季
拡張によって大きく変わるボードゲームの代表格です。
「トスカーナ」を入れると、ゲームボードが差し替えになります。
基本セットでは夏と冬、2つのフェイズでアクションを行いましたが、トスカーナのボードでは春夏秋冬、4つのフェイズでアクションを行います。
さらに特殊労働者や設備といった新たなルールが加わり、ゲーム性が大きく変わります。
また、ワイナリーの四季には「ラインガウ」という拡張セットも出ています。こちらも新たに追加するのではなく、すべてのカードを差し替えることになります。
そのため、拡張を入れると、基本セットにあったゲームボードもカードも使わなくなるという、かなりめずらしいゲームです。
オルレアン
2021年に拡張セットの日本語版が発売されたゲームです。
拡張セットの1つ「侵略」には、7つの新要素が入っています。
これにより「2人用シナリオ」「1人用シナリオ」「協力シナリオ」が加わるため、さまざまな遊び方ができるようになります。
また、基本セットのタイルに調整が加わるため、通常ゲームとして遊ぶ場合でも、こちらの基本セットを使った方が遊びやすくなります。
ウィングスパン
たくさんの鳥のカードが入った人気ゲームです。
現在「欧州の翼」と「大洋の翼」という2つの拡張セットが出ています。
欧州の翼は、一般的な拡張セットと同じように新たなカードが加わったり、紫の卵などの新要素が加わります。
大洋の翼は、まず基本セットのダイスをすべて置き換えます。さらに個人ボードも差し替えになります。
そのため、大洋の翼を入れることでゲーム性が大きく変わります。
オーディンの祝祭
国内でも人気のゲームデザイナー、ウヴェ・ローゼンベルクのワーカープレイスメントです。
拡張「ノース人」ではアクションボードが差し替えられ、基本セットのボードは使用しません。
新しいボードは3分割されており、プレイ人数に対応して調整できるようになっています。また、アクションをしつつカードプレイができるようになったため、基本セットよりもカードが出しやすくなっています。
もともと要素が多いゲームの上に、さらにいくつかの新要素が加わるため、どちらかというと経験者向けの拡張セットです。
シヴィライゼーション
「新たな夜明け」ではなく、古い方の「シドマイヤーズ シヴィライゼーション:ボードゲーム」です。
日本語版では「富と名声」「叡智と闘争」の2つの拡張セットが出ています。
新たな文明やマップタイルが加わり、さらにプレイ人数が5人までに増えます。
そして大きな違いは「叡智と闘争」で加わる戦闘カードです。
基本セットの戦闘カードはすべて入れ替えになります。
それにより、戦闘の仕方が変わります。以前よりも駆け引きの要素が強くなり、なおかつ処理が分かりやすいため、このゲームを遊ぶ上で必須の拡張となっています。
まとめ
拡張必須と言われているボードゲームは結構あります。
他にも、目標タイルが加わる「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」、要素が増えてバランスが調整される「世界の七不思議:デュエル」、目標カードがすべて差し替えられる「パークス」、同じタイトルでありながら2つのシリーズがある「ハート・オブ・クラウン」などなど、数えればキリがないほどです。
基本セットだけ遊んでみてイマイチでも、拡張を入れることで化けるゲームもあります。特に今回紹介したゲームは拡張を入れて試してみてください。