ゲームマーケット2019秋の新作2つを遊びました。どちらも遊んだ人の評判がよかったので、気になっていたゲームです。実際に遊んでみると確かに同人ゲーム(インディーズゲーム)のレベルの高さを実感させる内容でした。
プロジェクトユニバース
Twitter上での評判がいいので、気になっていたゲームです。
宇宙へ荷物を送る運送会社の支店長としてロケットを打ち上げます。そのために燃料を集めたり、宇宙船を強化したりして効率を上げていきます。
デッキ構築要素があり、アクションはカードをプレイして行います。新たに獲得したカードはそのまま手札に入るため、そのラウンドから使用可能です。
ラウンドは規定数行うのではなく、特定のアクションによって進む時間トラックで終わります。誰かが宇宙に行くと、どんどん時間が進んでしまうので、それに乗り遅れないように準備しなければなりません。
デッキ構築、拡大再生産、セットコレクション、エリアマジョリティとさまざまな要素が詰まっているゲーマーズゲームです。それでいながら複雑な処理はないため、1時間クラスのボードゲームの経験が何度かあれば十分に初回から楽しめます。
最初はゆっくりなのですが、誰かがロケットを打ち上げようとすると途端にみんながあたふたしだすのが面白いです。時間トラックが終わっても残業手当を出せば一応アクションできるのですが、今回は誰も行いませんでした。(残業手当はかなり高額です)
リソースが豆と水、お金しかなく、カードもアイコンだけなのでプレイしやすいです。得点方法も多いので、いろいろなやり方が試せそうです。
さすが評判がいいのも納得なゲームでした。
サン・ドニ
4人専用というめずらしいワーカープレイスメントです。
ゲームを通じてアクションの種類は変わらないのですが、コストが毎ラウンド変わります。さらにすでに置かれているワーカーの数によってもコストが変わっていくため、同じアクションであっても、手番のたびにコストが変わるというめずらしいタイプです。
大まかな流れは、資源を集めて建物を建てるといった感じです。建物には特殊効果があるため、拡大再生産要素もあります。
アクションエリアは大きく4箇所に分かれており、それぞれに6種類のスペースがあります。効果はアイコンのみで分かるシンプルなものです。
独特なのがそれぞれの6番目のスペースに誰かがワーカーを行い限り、そのエリアのワーカーは帰ってこないという点です。
サンドニでは、行いたいアクションを含め、その前の空いているスペースの合計がコストになるため、6番目は高コストです。さらにそこのアクション行うと、そのコマはボード上の別なスペースに残るため、使える総数が減ってしまいます。
そのため、得点を取るためにはある程度のワーカーを減らす必要があるのですが、どのタイミングでどこまで減らしていくかがポイントになります。
また、先述したように自分がワーカーを置くと、次の人が有利になる(コストが安くなるため)というのもイヤらしく、「置きたくないけど置かなければならない」というシーンが多いです。
全体を通して、苦渋の選択を迫られることが多く、キツいゲームが好きな人にオススメです。他にはない独特なシステムなので、変わったワーカープレイスメントを遊んでみたいという人にもオススメですね。