プロジェクトユニバースは宇宙へ荷物を送る運送会社の支店長となって、依頼された荷物を宇宙ステーションに送り届ける2~4人用のゲームです。効率良く荷物を運ぶため、スタッフを雇い、設備投資やロケット強化をして打ち上げます。
プロジェクトユニバースについて
各プレイヤーは宇宙船ボード(個人ボード)とプレイヤーチップ、初期デッキ、初期依頼カードを受け取ります。お金と労働力は個人ボードのトラックで管理します。
他に宇宙ボードと本社ボードがあります。
ゲームは全3ラウンドです。
1つのラウンドは3つのフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
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①準備フェイズ個人の山札から手札が3枚になるまで補充します。
山札が枯れたら捨札をシャッフルして新たな山札を作ります。 -
②アクションフェイズスタートプレイヤーから順番に1アクションずつ行います。
地球、宇宙、自宅のどこにいるかで行えるアクションが変わります。 -
③終了フェイズ全員が自宅に行ったらラウンド終了処理を行います。
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アクションの詳細
ロケットコマがどこにあるかで行えるアクションが異なります。
地球
カードプレイ
手札からアクションカードをプレイしてアクションを実行します。カードに書かれた効果を得てから、ボード上のどのアクションを行うか選びます。
カードは平社員、管理職、幹部の3種類です。偉くなるほど選択肢が増え、平社員は茶色のエリアだけ、管理職は茶色と灰色、幹部は茶色、灰色、黄色のアクションが実行できます。
支店長アクション
カードを使わずに、個人ボードに書かれたアクションを実行します。
手札を捨てて引き直したり、ロケットを打ち上げたり、帰宅したりします。
宇宙
移動アクション
ロケットを隣接するスペースに移動させます。
帰宅
自宅に帰ります。
自宅
何もアクションは行えません。
手番が回ってきたら時間トラックを1進めます。
実際のゲームの流れ
カードをプレイしてアクションというのが基本的な流れです。
アクションを行うことで豆や水といった資源を集めたり、労働力を集めたりします。それを使い、自分のロケットを強化したり、設備投資を行います。
設備投資を行うと、アクションの効率がよくなります。ゲームボードは共通のため、誰かが投資を行うと、全員の効率がアップします。もちろん投資した人にもメリットがあり、即座に得点を獲得したり、ラウンド終了時にマジョリティ争いがあったり、収入が増えたりします。
ロケットを発射してしまうと、こういったアクションができなくなってしまうため、できるだけ準備を整えてから宇宙に臨みます。
ただし、ここで気をつけなければならないのが時間です。
特定のアクションを行うと時間が進みます。この時間がなくなるとラウンド終了になります。誰かが宇宙へ行くと、どんどん時間が進んでしまうため、ゆっくり準備していると、発射前にラウンドが終わってしまいます。
周りの状況をよく見て、乗り遅れないようにするのがポイントです。
え?もう行くの?もうちょっと待ってよ
今回は4人全員が初プレイで、ルール説明からプレイ終了まで2時間ほどでした。
時間トラックが特徴で、これが動き出すと途端に慌ただしくなります。ちなみに通常のカードアクションでは時間は進みません。支店長アクションの会議やロケットの打ち上げを行うと進むようになるので、それまでに上手く整える必要があります。
幹部の雇用アクションで、場にあるアクションカードが獲得できます。カードはそのまま手札に入るので、次の手番から使うことが可能です。この辺りはデッキ構築のような面白さがあります。
カードを増やした方が手数が増えて有利かなと思ったのですが、そんなこともありませんでした。というのも、会議を行うと手札を捨てて、また3枚まで補充できるからです。ラウンド中に手札が補充できるため、カードの枚数はアクション数をあまり左右しません。
デッキ構築、拡大再生産、セットコレクション、マジョリティ争いと、さまざまな要素が詰め込まれています。それでいて複雑なテキスト効果などはないので、初回でも戸惑うようなことはありません。
アクションの仕方がロココの仕立屋のようですが、オリジナル要素がしっかり足されており、このゲームならではの面白さがあります。特に時間がなくなってきて、一斉にみんなが焦り出す感覚は、なかなか新鮮です。
1~2時間のゲームに抵抗がなければ、まず間違いなく楽しめるゲームです。