ガルムは、2~4人用のエリアマジョリティのゲームです。プレイヤーは皇帝の命令を受けて、最高のガルムを作ることを目指します。手番では4枚の手札から1枚をプレイします。ゲーム終了時、列や行にそろった自分のアイコンの数によって得点が入ります。
ガルムとは、古代ローマの魚醤のことです。プレイヤーはタイルを配置することで、イカやカニ、魚といった海産物を混ぜ合わせていきます。
ガルム(Garum)について
各プレイヤーはプレイヤーカラーのタイル16枚を受け取ります。シャッフルして山札にし、そこから手札として4枚を引きます。
他に職人コマ、親方コマ、得点チャートを受け取ります。
ゲームボードには4×4のマスがあり、さらにそのマスも4分割されています。マスの外側にコマを置けるスペースがあります。
ゲームは全16ラウンドです。
ラウンド開始時に裏向きになっている金貨トークンを1枚めくります。そこに今回タイルを置く場所がどこなのかが書かれています。
手番では以下の流れでアクションを実行します。
手番の流れ
1.タイルの配置
今回指定されたマスに対して手札からタイルを1枚配置します。その際、ボーナススペースにタイルを置くと、得点が入ります。
2.職人コマ・親方コマの配置(任意)
タイルを配置したマスの横端、または縦端にコマを配置することができます。1度配置したコマは移動したり、手元に戻すことはできません。
3.タイルを引く
自分の山札からタイルを1枚補充します。山札がなくなったら、このアクションは行いません。
ゲームの終了
全員がタイルを配置したならばゲーム終了です。
コマを置いた列・行の得点を計算します。場合によってはマイナスになることもあります。
もっとも合計得点が高いプレイヤーの勝利です。
シンプルなタイル配置のエリアマジョリティ
タイルを配置してからコマを置くので、カルカソンヌを簡略化したようなプレイ感です。得点が取れそうなところを予想して、コマを置いていくことになります。
今回は4人でプレイして、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
プラス点になるためには16マスのうち、5マス以上に自分の色を置く必要があるため、なかなか厳しいです。色をそろえていると当然、他のプレイヤーから邪魔されてしまいます。
手札が4枚しかないため、それほど悩まずに済みます。
1枚のタイルは2×2に分かれているのですが、必ずしも4つアイコンがあるわけではありません。2個、3個、4個が同じアイコンのタイルもあります。そのため、タイミングよく自分の色が多いタイルを引くことができれば、すぐに得点につなげることができます。
また、タイルを配置したときにもらえるボーナスも悩ましいポイントです。
ゲーム終了時にもらえる得点は5個そろえてようやく1点なのに対し、ボーナスはタイルを置いただけで1点・2点が入ります。そのため、下手に揃えようとするよりも、積極的にボーナスを狙っていった方が効率がいい場合もあります。
わかりやすいルールで、カラフルな見た目で、エリアマジョリティの導入としてもちょうどいいです。ゲームボードがあって、しっかり考えどころもあるため、ボードゲームに慣れていない人にもいいかもしれません。
ヴァリアントとして、スタートプレイヤーがそのラウンドで置くマスを決めるルールや、あらかじめすべての置くマスの順番を公開しておくルールも用意されています。運要素を減らして、もっとじっくり考えたいプレイヤーにはそちらのヴァリアントルールがおすすめです。
タイトル | Garum |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 20~45分 |
デザイナー | Ricardo Jorge Gomes |
BGGリンク | Garum | BGG |