ブラス:ランカシャーは、マーティン・ワレスのブラスの新版です。デザインが一新され、ルールにいくつか変更点があります。ワレスの代表作ともいえる鉄道ゲームで、ファンが多い作品でもあります。箱のデザインからブラス:ランカシャーは黒ブラス、ブラス:バーミンガムは白ブラスと呼ばれています。
ブラス:ランカシャーについて
産業革命の頃のイギリスが舞台で、プレイヤーは製鉄所や造船所といった建物を建てたり、運河や鉄道を敷いたり、製品を輸送したりして得点を集めます。
建物タイルが置かれた個人ボードとマップやスコアトラックが描かれたゲームボードがあります。
ブラスはカードをプレイすることでアクションを実行します。
手札が8枚あり、カードには地名が書かれたものと建物が描かれたものがあります。これをプレイすることで、建物を建てたり、鉄道を敷いたり、製品を輸送したりします。
手番ではカードを2枚プレイします。その後、2枚補充するので手札は常に8枚です。これを山札がなくなり、全員の手札がなくなるまで繰り返します。
ブラスではゲームが2つの時代に分かれており、時代Ⅰでは運河を、時代Ⅱでは鉄道を配置します。どこに何が作れるかはマップに描かれています。
全員の手札がなくなると時代Ⅰが終了し、最初の得点計算があります。時代終了時に得点計算を行うため、このゲームでは2回しか得点計算がありません。
時代Ⅰで得点計算を行ったら、ボード上にある運河とⅠの建物をすべて取り除き、時代Ⅱが始まります。
時代ⅡもⅠと同じように進み、全員の手札がなくなったら得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
2007年に出たブラスの新版
ブラス:ランカシャーはもともとあったブラスの新版、ブラス:バーミンガムはさらに要素をつけ加えた上級者向けという位置づけです。
先日、バーミンガムを遊んだこともあり、ランカシャーはだいぶスムーズに遊ぶことができました。確かにこちらの方がわかりやすいです。
ただし、分かりやすいといってもあくまでバーミンガムと比較した場合のことで、初めて遊ぶにはなかなか複雑です。
今回は4人で遊び、1人はブラス自体が初めてだったので、序盤は何をどうすればいいのか戸惑っている様子でした。前回のわたし同様、「これを建てるときは、何がどうなる?」というのを何度も確認していました。
しかし、もともとゲーム勘がいいこともあり、終わってみると彼が2位でわたしが3位と普通に負けていました。
ゲームとしての魅力やファンが多いことも理解できるゲームなのですが、どうも自分にとっては苦手な部類のゲームかもしれません。プレイ中は先々まで見通した手が要求されるのですが、その辺があまり分かっていない気がします。そのため、ゲーム中は「うーん。これで大丈夫……か?」といった感じで、自分のプレイングに対して確信がもてません。
正直なところ、遊ぼうと誘われれば遊びますが、自分から積極的に遊びたい感じではないですね。
