レイクホルトは温室で野菜を育てて観光客にふるまう1~4人用のワーカープレイスメントです。作者はアグリコラやカヴェルナでお馴染みのウヴェ・ローゼンベルクです。
レイクホルトについて
ゲームボードは両面仕様になっていて片面は1・2人用、もう片面が3・4人用です。さらにプレイ人数に応じてアクションスペースを覆って種類を減らします。
ゲームボード脇にテキスト効果がある支援カードや温室カードを並べておきます。支援カードはランダムで5枚選ばれ、ゲーム中に追加されることはありません。
プレイヤーは3つのワーカーを受け取ります。ワーカーは3つ固定で増減しません。また、初期資源や初期カードなどはありません。
3人で遊ぶ場合、アクションスペースは4列×5行で20種類です。
ゲームは全7ラウンドで、各ラウンドは4つのフェイズに分かれています。
労働フェイズ
スタートプレイヤーから順番にワーカーを1つずつ配置して、アクションを実行します。
アクションにより、温室や野菜を獲得したり、種を蒔いたり、収穫したり、支援カードを獲得したりします。
収穫フェイズ
所有している温室から、1つずつ野菜を獲得します。
供給フェイズ
観光客に野菜を振る舞います。
どの順番で何を供給するかはゲームボードの外周に描かれています。供給は1度にいくらでもすることができます。
供給フェイズには1度だけボーナスがあります。ボーナスはどのタイミングでも使用でき、野菜を供給する代わりに同数の野菜を獲得してトラックを進めます。
帰宅フェイズ
ワーカーを手元に戻し、ラウンドを次に進めます。
これを全7ラウンド行い、トラック上でもっともコマが進んでいるプレイヤーの勝利です。
シンプルなワーカープレイスメント
同作者の他のワーカープレイスメント(アグリコラ、カヴェルナ、アルルの丘、オーディンの祝祭など)に比べると、とてもシンプルなルールです。
トークンはトマト、レタス、キノコ、カリフラワー、ニンジンの5種類だけで、お金や勝利点といったものもありません。
テキスト効果をもたらす支援カードも1度に使うのは5種類だけで、ゲーム開始時にすべて公開されています。そのため、手札などの非公開情報もありません。
ワーカーの増減や追加アクションなどもないため、3×7Rの21手でゲームが終了します。
アクションは列ごとに種類が分かれています。
また、アクションの中には旗が描かれているものがあります。このようなアクションを選んだ場合、同じ列にある別の旗のアクションは使用できなくなります。
このしばりが思いの外キツく、ちゃんと先々まで見通した手を打たないと、なかなか上手いこと供給することができません。
今回は3人プレイで準備とルール説明に30分ほど、プレイには70分ほどかかりました。
ルール自体は難しくないのですが、上手くやるのが難しいゲームです。
野菜の供給はだんだんと要求数が増えていき、終盤は同種5~6個を要求されます。1種類ならまだしも2種類3種類を同時に集めるのはかなり大変です。
そのため、どこでボーナスを使うかが重要で、それを上手く利用して必要最低限の野菜でトラックを進めていく必要があります。
その辺りの見極めがなかなか難しく、今回わたしはゲーム終了時にトマト5個、キノコとニンジンが3個ずつ、レタスが2個と野菜があまってしまい最下位に終わってしまいました。
基本的には拡大再生産なのですが、温室を捨ててトラックを進めるというアクションがあるため、最終的には手元にほとんど何もなくなってしまいます。この辺りはデッキ構築の圧縮のような感じで、他のワーカープレイスメントにはない感覚でした。
シンプルなルールでありながら非公開情報や運要素はなく、計画性が問われるゲームです。ゲーム終了時の得点計算などもなく、単純にその時点で1番進んでいた人が勝ちというのも分かりやすいです。
最近の要素が多めのゲームはお腹いっぱいという人にもオススメです。