ルーンストーンはイスタンブールやルクソールの作者であるリュディガー・ドーンの新作です。カードをプレイしてクリーチャーを召喚し、宝石を集めて得点化していきます。獲得したカードは捨札に入り、山札がなくなると新たにリシャッフルされるデッキ構築タイプのゲームです。
ルーンストーンについて
各プレイヤーは個人ボードと初期デッキ、初期資源として各色の宝石を1つずつ受け取ります。ボードごとの能力などはありません。初期手札として各自の山札から4枚カードを引きます。
ゲームボードに共通の山札、サプライ、アーティファクト、ルーンストーンなどを準備します。
手番では3つのうち、いずれか1つのアクションを行います。
アクションの種類
クリーチャーの召喚
手札から好きな枚数のカードをプレイします。カードの上に書かれている丸が魔法ポイントです。この合計分だけ、サプライからカードを獲得します。カードは何枚でも獲得可能です。獲得したカードは捨札に置きます。
能力の使用
手札から2枚のカードをプレイし、両方の能力を使用します。その後、数字が大きい方のカードはデッキからなくなります。ドルイドカード(初期カード)はゲームから除外され、クリーチャーカードは共通の捨札置き場に行きます。小さい数字のカードは個人の捨札に置きます。
能力を使う場合は必ず2枚使用しなければならず、手札が1枚の場合、このアクションは選べません。
アーティファクトの作成
宝石を支払いアーティファクトを作成します。宝石は青、黄、緑、赤の4色とどの色としても使える白があります。アーティファクトを作成する場合はボードに書かれたコストを支払う必要があります。
また、鉱石を3枚支払うことで作成することもできます。
アーティファクトの変換
アクション後、アーティファクトをルーンストーンに変換することができます。ルーンストーンはさまざまな特殊能力と得点をもたらします。
獲得したルーンストーンは個人ボード上部にはめ込みます。
手番最後に手札が4枚になるように補充します。山札が空になったら、捨札をシャッフルして新たな山札を作ります。
ゲームの終了と得点計算
誰かが65点に達すると、そのラウンドを最後まで行ってゲーム終了です。その後、残った宝石やアーティファクトを得点化し、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
独特なデッキ構築
ポイントを使用してカードを獲得し、山札がなくなったらリシャッフルして使えるようになるお馴染みのデッキ構築システムです。変わっているのが能力を使うとカードが破棄されてしまう点です。そのため、能力を使い続けるとどんどんデッキが縮小してしまいます。
今回は4人全員初プレイで、ルール説明から終了まで2時間ほどでした。
カードやルーンストーンの効果はすべてアイコンで、テキスト効果はありません。そのため、だいぶシンプルなデッキ構築になっています。
さまざまな能力をもたらすルーンストーンは4つしか持つことができません。また、獲得するときのコストはアーティファクト2~5個のうち、好きな個数を支払います。このとき、支払ったコストが多い方がもらえる得点も多くなります。
そのため、どのタイミングでルーンストーンに変換していくかが考えどころになります。
大まかな流れとしては、
- カードを獲得
- カード能力で宝石を獲得
- 宝石を支払いアーティファクトを獲得
- アーティファクトをルーンストーンに変換
といった感じです。
今回わたしはアーティファクト2個でどんどんルーンストーンに変換し、そのまま先行逃げ切りを狙いました。手札上限を増やし、能力使用時に3枚カードをプレイするようにして単純に数で押し切ります。中盤、デッドヒートになりましたが、一足先に65点に到達し、そのまま逃げ切りました。
プレイしてみた感じ、だいぶあっさり目です。特殊能力をもたらすルーンストーンも8種固定で、好きなものを選べるため、そこまで展開に幅がなさそうです。この辺は拡張で変わってくるのかなという気がしますね。
シンプルなルールで、他プレイヤーへの攻撃要素などもないため、とても遊びやすいです。ただ、その分さまざまなゲームを遊んでいると物足りなさを感じるかもしれません。
タイトル | Rune Stones |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Rüdiger Dorn |