シャーデンフロイデは3~5人用のトリックテイキングゲームです。マストフォローのトリックテイキングで、2番目に大きな数字を出した人がトリックを獲得します。また、誰かが40点以上になるとゲーム終了で、40点未満でもっとも得点が高い人の勝利です。
シャーデンフロイデについて
カードは4スート・12枚ずつと、ワイルドカード2枚の合計50枚です。数字は、-3から9まで(0を除く)あります。ワイルドカードはスートがなく、数字は0と10です。また、プレイ人数に応じて使用する枚数が変わります。
得点ボードを並べ、自分の色のコマを置きます。
カードをシャッフルして、各プレイヤーに手札を配ります。
3人と4人の場合は2枚あまります。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングです。ただし、ワイルドカードはスートを無視して出すことができます。
フォローできているカードの中で2番目に大きな数字を出したプレイヤーがトリックを獲得します。そのプレイヤーは自分が出したカードとフォローできていないカードを獲得します。
獲得したカードは手札と混ざらないように手元に公開して置いておきます。獲得したカードが同じ数字のペアになった場合、その2枚を捨てます。
ワイルドカードはどのスートに対しても出せます。リードがワイルドだった場合、次に出されたカードのスートをフォローします。
トリックを獲得したプレイヤーが次のリードを行い、これを手札がなくなるまで繰り返します。
得点計算
手札がなくなったらラウンド終了です。
各プレイヤーは獲得したカードの数字の合計分だけ得点を獲得します。
40点以上になったプレイヤーがいなければ、次のラウンドを行います。次のラウンドはもっとも得点が少ないプレイヤーがリードプレイヤーになります。
ゲームの終了
ラウンド終了時に誰かが40点を越えていたらゲーム終了です。
40点未満の中で、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
2位を目指すトリックテイキング
トリックを獲得するためには2位になる必要があります。また、40点を越えて1位になってしまうと脱落のため、そこでも2位を狙わなければなりません。
基本的なルールはオーソドックスなマストフォローのトリックテイキングなのですが、「2位が勝つ」というルールが上手く作用して、独特なプレイ感に仕上がっています。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで30分ほどでした。
2番目が勝つため、必ずしも数字が大きいカードがあればいいわけではないのが面白いです。カードを出す手番が後になるほど、調整が効き、トリックが取りやすくなります。
とにかくトリックを取らないトリックアボイダンスと違い、シャーデンフロイデはトリックを取らないことには勝てません。かといって、取りすぎるとそのままバーストしてしまうため、ギリギリのバランスが要求されます。
後半になると、どんどんフォローできないケースが増えてくるため、一気に大量得点させられる可能性が出てきます。ただし、同じ数字だと相殺されてしまうため、相手が何を持っているかもよく見ておかなければなりません。
奇抜なルールを採用しているわけではありませんが、オリジナリティが感じられるゲームです。1位のプレイヤーがどんどん取らされて、沈んでいく様子を見ているのも何とも楽しいです。
これぞ、まさにシャーデンフロイデですね。
シャーデンフロイデ(独: Schadenfreude)とは、自分が手を下すことなく他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情。(Wikipediaより引用)
タイトル | Schadenfreude |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 15~20分 |
デザイナー | ctr |
BGGリンク | Schadenfreude | BGG |