テラマラは紀元前15世紀のイタリア北部を舞台にしたワーカープレイスメントです。将来のラウンドにワーカーを配置することができますが、そのラウンドが終わるまでワーカーが戻ってこなくなります。イタリアのゲーム製作集団アッキトッカの作品です。
テラマラについて
タイルを組み合わせてゲームボードを作ります。プレイ人数によって使えないアクションスペースができます。
アーティファクトカードをレベルごとにまとめ、1~3の順になるようにそれぞれをシャッフルして1つの山札にします。ゲーム開始時に8枚のカードがめくられ、ボード下部に並べられます。
各プレイヤーは族長コマ1つ、探検家コマ4つ、旗トークン4つ、小屋カードを受け取ります。軍事力トークン、キャラバンコマ2つ、カヌーコマ1つ、探検家コマ1つはゲームボードの所定の位置に置きます。
初期資源とキャラクター
プレイ人数+1枚のリソースカードとキャラクターカードを用意します。
まず最後手番のプレイヤーから逆順にリソースかキャラクターかどちらかを1枚ずつ選んでいきます。その次にスタートプレイヤーから時計回りに先ほど選ばなかった方のカードを選びます。
スタートプレイヤーから順番にリソースカードに書かれた資源や軍事力などを受け取ります。
ゲームの流れ
ゲームは全5ラウンドです。
スタートプレイヤーから順番に1アクションずつ行い、全員がワーカーを配置し終えたらラウンド終了です。
手番ではアクションスペースにワーカーを配置します。ワーカーは探検家と族長の2種類があります。
各アクションスペースには2人までワーカーを置くことができます。ただし、後から探検家を置く場合は、すでに置かれているプレイヤーよりも軍事力が高くなければなりません。さらに配置したときに軍事力が1下がります。
族長は軍事力に関わらず置くことができます。すでに族長コマが置かれているスペースには、もうワーカーを配置することはできません。
探検家は将来のアクションスペースに配置することができますが、そのラウンドが終わるまで手元に戻ってきません。
ラウンドが終了すると、そのラウンドのタイルが裏返されます。これにより、以降のラウンドで行えるアクションが変わります。
5ラウンドが終わったら、最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
ゲームの特徴
軍事力、キャラバン、文化度の3つを上手く上げていく必要があります。
軍事力を上げることでワーカーが配置しやすくなります。また、襲撃のアクションにより、他のプレイヤーから資源を奪いやすくなります。
キャラバンを上げると、即時ボーナスがもらえたり、終了時得点が上がります。
文化度があがるとアーティファクトカードの選択肢が広がり、即時ボーナスももらえ、ある程度まで進むとワーカーが1つ増えます。
主な得点方法は、資源を集めてアーティファクトカードを獲得することです。アーティファクトカードは永続、即時、ラウンドに1回、終了時得点の大きく分けて4種類です。
アクションを実行した後に、アーティファクトカードを獲得・予約できるため、ワーカーを配置しなくても取れるようになっています。
ゲーム開始時にもらえるキャラクターカードは、いわゆるプレイヤー別固有能力なのですが、裏返すことができるのが特徴です。
各ラウンドの開始時にカードを裏返すことでキャラクターを成長させることができます。そうすると、効果も変わるため、どのタイミングで裏返すかも考えどころになっています。
要素多めのワーカープレイスメント
アクション自体に複雑な効果はないのですが、独特な処理が多く、慣れるまでは何度も説明書を確認することになります。ちなみにBGGでのWeightは3.44です。(アグリコラが3.64、サイズが3.39)
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで4時間ちょっとかかりました。
ワーカープレイスメントには、ラウンドが進むごとにアクションスペースが増えていくものがありますが、テラマラの場合、だんだんと減っていきます。タイルが裏返るため、序盤にある単純に資源を獲得するようなアクションがなくなっていきます。
終盤になるとアーティファクトのコストも高くなるのですが、「この資源取れるところ全然ないけど?」といったことが起こります。ただ、実際はアクションスペース以外にも資源獲得の方法はいろいろあるため、手詰まりにはなりにくいです。
今回わたしはアーティファクトが作りやすいキャラクターだったため、軍事も文化もキャラバンもそこそこに、とにかくアーティファクトを作り続けていきました。ほとんどのコスト軽減カードも獲得し、さらに支払ったコストによって追加点が入るカードも取り、黙々とアーティファクトを増やし続けます。
資源を集めるために将来のアクションも積極的に使っていったため、だいたいのラウンドで自分だけ先に手番が終わっていました。最終ラウンドは、みんなのワーカーが2~3個残っている段階でゲームが終わりました。
さすがにこれはどうなんだろうなと思っていましたが、得点計算をしてみるとアーティファクトの得点が思った以上に伸びていて、そのまま勝つことができました。
アーティファクトを増やすのは単純に能力が増えていくため強いですね。カード自体も得点がある上に、カードにつき○点といった追加点もあるため、得点が伸びやすい気がします。
これまで3人で遊んだことはあったのですが、4人プレイは初でした。やはりアクションスペースの関係上、4人ベストの印象ですね。
タイトル | Terramara |
---|---|
発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 120分 |
デザイナー | Acchittocca, Flaminia Brasini, Virginio Gigli, Stefano Luperto, Antonio Tinto |