協力型ボードゲームは、プレイヤー同士で勝敗を競うのではなく、全員で共通の目標達成を目指すゲームです。
相談しながら進めるゲームだけでなく、会話が制限されるもの、制限時間内に判断するもの、物語に沿って進むものなど、協力の仕方は作品によって大きく異なります。
この記事では、実際に遊んだゲームの中から、おすすめの協力型ボードゲーム10作品を紹介します。初心者向けの作品から、歯ごたえのある高難度ゲームまで幅広く選びました。
協力型ボードゲームの選び方
人数とプレイ時間で選ぶ
協力型ゲームは、参加人数によって相談のしやすさやゲームの難易度が変わります。短時間で盛り上がりたいなら「ジャストワン」や「5ミニッツダンジョン」、じっくり考えたいなら「イーオンズ・エンド」や「スピリットアイランド」がおすすめです。
協力の仕方で選ぶ
全員で自由に相談できる作品もあれば、「ザ・マインド」や「ザ・クルー」のようにコミュニケーションが制限される作品もあります。相談そのものを楽しみたいのか、言葉に頼らない連携を楽しみたいのかで選ぶと、自分たちに合う作品を見つけやすくなります。
難易度と繰り返し遊べるかで選ぶ
初めて協力型ゲームを遊ぶなら、ルールが分かりやすい「パンデミック」がおすすめです。繰り返し遊びたい場合は、ミッションやシナリオが豊富な作品、難易度を調整できる作品を選ぶと長く楽しめます。
協力型ボードゲームおすすめ10選の比較
| 作品名 | 人数 | プレイ時間の目安 | 難易度 | 協力の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| パンデミック | 2~4人 | 約45分 | 初級~中級 | 役割分担と相談 |
| ジャストワン | 3~7人 | 約20分 | 初級 | ヒントを出し合う |
| ザ・マインド | 2~4人 | 約20分 | 初級 | 会話せずに連携 |
| タイムストーリーズ | 2~4人 | 約90分~ | 中級 | 物語と情報共有 |
| ゾンビサイド | 1~6人 | 約60分~ | 中級 | 戦闘と役割分担 |
| 5ミニッツダンジョン | 2~5人 | 5分~ | 初級 | リアルタイム |
| ザ・クルー | 2~5人 | 約20分 | 初級~中級 | 会話制限とトリックテイキング |
| イーオンズ・エンド | 1~4人 | 約60分 | 中級~上級 | 協力型デッキ構築 |
| トーキョー災都心 | 1~4人 | シナリオによる | 中級 | デッキ構築とシナリオ |
| スピリットアイランド | 1~4人 | 約90分~ | 上級 | 非対称能力と先読み |
プレイ時間は人数やシナリオ、ルールの習熟度によって変わります。
初心者や大人数でも遊びやすい協力型ゲーム
ジャストワン

協力型のパーティーゲームです。お題に対してのヒントを考えて、回答者に当ててもらうのですが、ヒントがかぶってしまうと無効になってしまいます。
そのため、できるだけかぶらないようなヒントを考えなければならないのですが、あまりに奇抜すぎると答えてもらえません。
せっかく他の人とかぶらないようなヒントを考えても、かぶるときはかぶってしまうので、後は回答者に何とかしてもらうしかありません。
7人まで遊ぶことができるので、できるだけ大人数で遊んだ方が盛り上がります。2019年ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)の大賞受賞作品です。
おすすめする人:ゲームに慣れていない人を交えて、大人数で盛り上がりたい人。

ザ・マインド
数字が書かれているカードを小さい順に出していくだけのゲームです。
このゲームの特徴はコミュニケーションが禁止されていることです。そのため、誰がどの数字を持っているのか分からない中で、カードを出していきます。相手の心を読みながら、適切なタイミングでカードを出していくのがポイントです。
もし順番通りに出すことができなければライフが減ってしまい、ライフがなくなるとゲームオーバーです。
最初は手札1枚ずつなのですが、クリアする度に手札枚数が増えていきます。絶妙な数字を上手くやりすごしたときは、とても盛り上がります。
テレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」でも遊ばれていたゲームです。
おすすめする人:短時間で、言葉を使わない不思議な一体感を味わいたい人。

パンデミック
ウイルスの世界的流行(パンデミック)を防ぐために、対策チームの一員として立ち向かいます。プレイヤーは衛生兵や科学者、研究員といった役職となり、感染者を治療したり、ワクチンを発見したりしていきます。
山札からカードがめくられることで都市に病原体コマが置かれます。そのため、運要素はかなり強く、場合によってはすぐに世界が滅んでしまいます。
かなりの人気作でいくつも拡張が出ている上に、テーマをクトゥルフやローマに変えたバージョンも出ています。
ボードにシールを貼ったり、カードを破ったりするため、1度しか遊ぶことができないパンデミックレガシーはBGGでも上位にランクインしています。
おすすめする人:役割分担や相談を楽しめる、定番の協力型ゲームから始めたい人。

パンデミックシリーズや関連作品については、こちらの記事でも紹介しています。

短時間・リアルタイム・会話制限を楽しむ協力型ゲーム
5ミニッツダンジョン
時間内にダンジョン踏破を目指す、リアルタイム協力型ゲームです。
各プレイヤーは個人ボードと個人デッキを受け取ります。カードには5種類のアイコンが書かれたものと、特殊効果が書かれたものがあります。
ダンジョンの山札をめくり、それに対応したアイコンのカードを出します。手番などはなく、好きなタイミングで誰でもカードを出すことができます。ただし、1度出したカードは戻せないため、上手くタイミングを見計らわなければなりません。カードを使い切ってしまうと、あとはただ見ているだけになってしまいます。
5分という短い制限時間の中、「次、わたし倒せます」「○○さん、山札から2枚引いて」「そろそろカードなくなりそうです」「ごめん、この色持ってないからよろしく」といった感じに、せわしなくコミュニケーションを取るため、団体スポーツのような一体感が湧きます。
おすすめする人:じっくり考えるよりも、声をかけ合う忙しさと一体感を楽しみたい人。

ザ・クルー
協力型のトリックテイキングゲームです。プレイヤー全員で協力して、指定されたカードを特定のプレイヤーに取らせるなど、ミッションごとに異なる条件の達成を目指します。
自由に手札の内容を話すことはできず、通信トークンを使って限られた情報だけを伝えます。相手のプレイから手札を推測し、全員の意図がかみ合ったときの達成感が魅力です。
全50ミッションが用意されており、少しずつ新しい条件が加わっていきます。
おすすめする人:カードゲームが好きで、限られた情報から仲間の意図を読み取りたい人。

物語やフィギュアを楽しむ協力型ゲーム
タイムストーリーズ
時間エージェントとして過去や未来に向かい、ミッション解決を目指します。
さまざまな世界に行き、そこに住む人物の身体を借り、調査を進めます。その場所に行った人しかカードの中身を見ることができないため、上手く情報を共有しつつ、先へ進んでいきます。
こちらもたくさんの拡張が出ており、ゲーム性がだいぶ変わります。
謎解き要素があるものから、RPGのような成長要素があるものまで、さまざまなジャンルがあるので、新しい拡張のたびに新鮮な気持ちで遊ぶことができます。
おすすめする人:謎解きやストーリーを、仲間と相談しながら進めたい人。

ゾンビサイド

ゾンビが蔓延する世界で、ミッションクリアを目指します。
シナリオが用意されており、それに合わせてタイルを組み合わせマップを作成します。クリア条件はシナリオによって異なり、全員で脱出を図るものや、特定の敵を倒すものなどさまざまです。
キャラクターのレベルが上がるとさまざまな能力が強化され、どんどん強くなっていくのですが、それにともなって敵が発生しやすくなったり、強力な敵が出やすくなってしまいます。
さまざまなバージョンが出ており、最初は現代を舞台にしていましたが、日本語版が発売されたブラック・プレイグはファンタジーの世界になっています。そのため、ナイトやドワーフ、魔法使いといったキャラクターが登場します。
プレイヤーが使うキャラクターだけでなく、すべての敵キャラもフィギュアなので雰囲気抜群です。
おすすめする人:大量のフィギュアを使った戦闘や、シナリオごとの展開を楽しみたい人。

デッキ構築を楽しむ協力型ゲーム
イーオンズ・エンド
プレイヤーが魔術師となり、仲間と協力して強大な敵ネメシスに立ち向かうデッキ構築ゲームです。
捨て札をシャッフルせず、そのまま裏返して新しい山札にするのが大きな特徴です。購入したカードをどの順番で使えるようにするかまで考えられるため、計画的なデッキ構築が楽しめます。
魔術師とネメシスの組み合わせによって展開が変わり、難易度も調整できます。
おすすめする人:デッキ構築が好きで、役割分担しながら強敵を攻略したい人。

トーキョー災都心
リング状の超常現象によって封鎖された「トーキョー」を舞台に、さまざまなトラブルを解決していく1~4人用の協力型デッキ構築ゲームです。
怪異やギャング、立てこもり事件などに対処しながら、シナリオごとに異なる勝利条件の達成を目指します。判定はダイスではなく能力値と目標値を比較するため、準備の見通しを立てやすいのが特徴です。
チュートリアルを含む8本のシナリオがあり、クリアによって新しいカードも加わります。実際に2人で遊んだ際は、デッキを強化しながらトラブルを解決し、ライフがギリギリのところでクリアできました。
おすすめする人:デッキ構築に加えて、TRPGやアニメのような世界観とシナリオを楽しみたい人。

高難度の重量級協力ゲーム
スピリットアイランド

島に住む精霊となって、移住しようとする人間を撃退するというめずらしいテーマの協力ゲームです。各プレイヤーは8種類いる精霊のうち、いずれかになり、さまざまな能力を駆使して人間と戦います。
精霊を強化していくことで、1度にプレイする枚数が増えたり、もらえる霊力が増えたりと、さまざまなメリットがあります。
ただし、人間の繁殖力はすさまじく、どんどん島が侵略されてしまいます。思わず「人間どもめ!」と言ってしまうほどの難易度です。
初回4人で3時間がかりで何とかクリアできたのですが、それでチュートリアルくらいの難易度です。シナリオも多数用意されており、さらに難易度を上げるモードもあるので、歯ごたえがあるゲームを遊びたい人にオススメです。
おすすめする人:各自の能力を組み合わせ、先の展開まで考える高難度ゲームに挑戦したい人。

協力型ゲームの奉行問題を避けるには
協力型ゲームでは、経験者がほかのプレイヤーの行動まで決めてしまう「奉行問題」が起こることがあります。
対策としては、各プレイヤーの最終判断を本人に任せる、手札の内容をすべて公開しない、相談時間を決めるといった方法があります。また、「ザ・マインド」や「ザ・クルー」のように、もともとコミュニケーションが制限されている作品を選ぶのも効果的です。
協力型ボードゲームで一体感を楽しもう
初めて協力型ゲームを遊ぶなら、定番で役割分担が分かりやすい「パンデミック」がおすすめです。大人数で気軽に盛り上がりたいなら「ジャストワン」、短時間で緊張感を味わいたいなら「5ミニッツダンジョン」が向いています。
デッキ構築が好きなら「イーオンズ・エンド」や「トーキョー災都心」、高難度のゲームに挑戦したいなら「スピリットアイランド」を選んでみてください。
全員で悩み、失敗し、最後に目標を達成したときの一体感は、協力型ボードゲームならではの魅力です。



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