Alexander Pfister(アレクサンダー・フィスター)は、さまざまな要素が入ったゲーマーズゲームが人気のデザイナーです。人気作をいろいろと手がけていますが、中でもグレートウエスタントレイルはBGGでも上位になるほど、世界中で愛されています。
軽量級~中量級ゲーム
オー・マイ・グーッズ!(2015年)
カードで行う拡大再生産です。
さまざまな建物を使って資源を生産し、それを加工してお金に換えたり、新しい建物を建てたりしていきます。
ラウンドは日の出と日暮れに分かれており、日の出ではワーカーにどの建物で仕事をさせるのかを選びます。仕事方法は「きちんと生産」「ずさんに生産」の2種類があり、それぞれ必要コストと生産枚数が変わります。
日暮れになったら、太陽マークが2枚出るまで山札からカードがめくられていきます。
その後、施設で生産を行い、新たな建物を建てたり、助手と契約したりします。
誰かが8つの建物を建てると、その次のラウンドでゲーム終了です。
ブルームサービス(2015年)
魔女となり、王国中に薬を届けるゲームです。
各自が同じ構成のカードを持っており、そのラウンドで使うカードを選びます。カードには臆病と勇敢の2つの効果が書かれています。
最初にカードを出す人は、臆病か勇敢のどちらかを選びます。
臆病を選んだ場合は、そのまま効果を実行します。勇敢を選んだ場合は、他のプレイヤーが誰も同じカードを出さない限り、勇敢の効果を使うことができます。他のプレイヤーが勇敢を出すと、何の効果も発揮されません。
そうして他のプレイヤーの動向を窺いながら、上手く材料を集めたり、コマを進めたりして、指定の場所に薬を届けていきます。
アイル・オブ・スカイ
タイル配置と競りを合わせたようなゲームです。
各プレイヤーは袋の中から3枚のタイルを取り、衝立の中で値付けを行います。ただし、3枚のうち1枚は廃棄しなければなりません。
全員が値段をつけ終わったら、一斉に公開して、順番にタイルを購入していきます。このとき、自分のタイルは買うことができません。ただし、売れずに残ってしまったタイルは後で自分で買い取ることになります。
こうして獲得したタイルを配置していき、ラウンドごとに決められたボーナスに従って得点を獲得していきます。
全6ラウンド行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
重量級ゲーム
モンバサ(2015年)
アフリカにおける貿易会社の発展をテーマにした経済ゲームです。
アクションカードをプロットしてから実行していくのですが、そのやり方が独特です。今回使ったカードは次のラウンドで休息スロットに置かれます。ラウンド終了時、休息スロットを1箇所選び、そこにあるカードをすべて回収します。
そのため、連続して同じカードを使うことができず、なおかつ回収しない限り、そのアクションはできなくなってしまいます。
新しいアクションカードをゲーム中に入手できるため、デッキ構築要素もあります。また、株券の存在もあり、考えるべきことは多いです。
アクション自体は難しくないのですが、マップ上の陣取り、帳簿タイルの組み合わせ、カードを使う順番と、さまざまなことを考えてゲームを進めていく必要があります。
グレートウエスタントレイル(2016年)
カウボーイや職人、技術者などを雇って会社を大きくしていくゲームです。
個人ボードに置かれたディスクを取り除いていくことで、できるアクションが増えたり、手札の上限枚数が増えたり、移動歩数が増えたりしていきます。
手番ではゲームボード上のコマを移動させ、そこに描かれたアクションを実行します。その後、手札上限になるまで手札を補充して手番終了です。
デッキには、さまざまな牛のカードが入っており、それを構築していきます。
得点の取り方が多岐にわたり、いろいろなやり方を試したくなるゲームです。
ブラックアウト香港(2018年)
大停電になってしまった香港を復旧していくゲームです。
カードをプロットして、それを表にすることでアクションを実行していきます。個人ボードにある目的が達成できる場合、コストを支払って達成します。さらに条件を満たすと、そのカードが手札に加わり、アクションとして使えるようになります。
行うアクションは自分で選べるため、デッキ構築というより手札構築です。好きな順番で選べるため、カードの引き運などもありません。
それ以外にも陣取りやリソース管理など、さまざまな要素があります。
マラカイボ(2019年)
17世紀のカリブ海を舞台にして、船団の船長として、探検を行ったり、イベントを解決したりしていきます。
個人ボードとして船ボードを受け取ります。指定のマスにディスクが置かれ、ゲーム中に取り除くことで下に描かれた効果が発動します。
手番では船コマを1~7マス移動させます。
止まったマスが街(大きな円)ならばタイルに描かれたアクションを実行します。村(小さな円)ならば、そのときに進んだマス数に応じて村アクションを実行します。
カードには複数の使い途があり、どちらで使うかも考えどころです。
ただでさえ要素が多いのですが、ゲームに登場するアクションを変えるキャンペーンモードまで用意されているため、かなりのボリュームがあります。